駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.181

第22回「94回大会を終えて」

伊藤 大悟

 こんにちは、関東学生陸上競技連盟で幹事長をしております早稲田大学教育学部4年の伊藤大悟です。

 第94回箱根駅伝そして学連幹事がリレーしてきた学連日記はいかがでしたでしょうか。

 今大会では往路優勝した東洋大学を青山学院大学が6区で逆転してそのまま逃げ切り大会4連覇を果たしました。大会前は3強と言われていましたが、先頭に立ってから他大学を全く寄せつけず、2位以下を5分近く引き離しての総合優勝に「箱根駅伝はやはり青学が強かった」と感じた人が多かったのではないでしょうか。今大会は好天候にも恵まれ、出場した21チームが無事フィニッシュすることができました。沿道からの多くのご声援をいただき、本当にありがとうございました。

 大会当日、私は大会総務として大会本部車に乗務し、審判長と共に各車両の動きをコントロールし、大会統括に務めました。大会本部車は先頭の選手の後ろを走行するため、選手の颯爽とした走りはもちろん観客の皆様の熱い歓声や興奮も肌で感じることができました。全チームが無事にフィニッシュし、閉会式の閉会宣言を終え、お世話になったたくさんの方々と握手を交わした時、本当に感慨深いものがありました。同時にこれまでの人生で味わったことのない達成感と無事終わったことへの安堵感を感じました。

 今大会を実施するにあたりましては本当に多くの方々のご協力をいただきました。学連幹事の相談に親身になって乗ってくださる先生方、共催の読売新聞社をはじめとする企業の方々、警備体制や交通規制等で何度もご指導をいただいた警視庁や神奈川県警察の方々、運営のご協力をいただいた東京陸上競技協会・神奈川陸上競技協会の方々、お世話になっている地域の方々。そして出場大学だけではなく、予選会で敗退した大学、更には予選会への出場も叶わない大学からも補助員としてご協力いただきました。こうした関係するすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

 私をはじめ4年生は今大会で卒業となります。私は関東学連で本当に多くの貴重な経験をさせていただきました。毎日のように学連事務所に来て業務していた日々を思い返し、ここから離れると思うと寂しい気持ちでいっぱいです。4年間の中には辛いことや苦しいこともたくさんありました。そんな時、先生方に温かい言葉をかけていただき、同期や先輩、後輩に助けていただきました。そして何より家族の力強い支えがあって4年間やり抜くことができました。この経験を大切に春からは社会人として新しい一歩を踏み出していきたいと思っています。

 最後になりましたが、学連日記をお読みくださいました皆様、本当にありがとうございました。箱根駅伝や関東学連の業務について少しでも知っていただけたのであれば、嬉しく思います。これからも箱根駅伝、そして関東学連をよろしくお願いいたします。