駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.156

第14回「寄せ集め」ではなく「チーム」で挑む  

伊藤 舜

 初めまして!関東学連で常任幹事を務めております、千葉大学1年の伊藤舜と申します。教育学部に所属し、小学校と中学校の教員免許の取得を目指して日々勉学に励んでいます。
 私は、中学校・高校の6年間陸上部に所属し、長距離を専門にしておりました。自分自身の目標を持ち、限界に挑戦することができる陸上競技に魅了され、陸上競技が大好きです。毎日毎日走りこみ、全力を尽くしました。選手としては故障や持病の喘息等もあり、少しだけ悔いは残りましたが、満足してこの6年間で競技を引退しました。そのため、大学では主務として競技をサポートする側から競技に携わりたいと考えておりました。しかし、高校の顧問に相談したところ、大会を運営する側から携わることを提案され、4月に関東学連の事務所に行きました。そこで、大学の大会は学生が主体で運営されていると知り、学連幹事として選手をサポートしようと決めました。
 関東学連の事務所に来てから早くも半年が過ぎました。普段の業務では、「報道」が担当です。例えば、大会で取材をいただく際には事前に申請書の提出をお願いし、取りまとめを行っています。また、大会当日に向けて、ウォーミングアップエリアでの取材はご遠慮いただくような、ルール作りもしています。様々なことについて日々勉強の毎日です。
 第93回箱根駅伝では関東学生連合チームのマネージャーを担当しています。予選会で惜しくも敗退した16校の中から、予選会の個人成績が良い選手を各校1名ずつ選出します。そのため、上位10人の20?の合計タイムは1位通過の大東文化大学をも上回ります。しかし、駅伝はタイム通りに行かないことが常です。各個人が力を出し切ることが駅伝で勝つための絶対条件です。しかし、自分のために走ることで力を最大限発揮することができる選手は少なからずいますが、誰かの為に、とりわけチームの為に走ることで、最大限の力を発揮しやすくなる選手のほうが多数いるように思います。そのため、駅伝はチーム力を問われる競技であると思います。ですから、残りの1か月間でいかに「寄せ集め」からひとつの「チーム」になれるかが箱根路を走る上で重要になると思います。
 先日(11月26日)の10000m記録挑戦競技会にて連合チームとして初めての選手顔合わせ会を行いました。その日10000mを走った15名中13名が自己記録を更新し、チーム全体の調子が上がる中、本番への意気込みを各選手が語ってくれました。箱根駅伝当日までに集まれる機会が12月11日に行う練習会と12月21日〜23日に行う合宿の2回のみと本当に少ないため、少しでも選手間の親交を深められるよう尽力いたします。
 マネージャーとしての主な業務は連絡事項の伝達です。監督・コーチ陣との話し合いの中で決まったことなどを各校の主務の方々を通して選手に連絡しています。その他にも合同練習会や合同合宿のプラン作成、箱根駅伝当日に選手が泊まる宿の手配、連合チームへの取材申請の取りまとめをすることなどが挙げられます。学生連合チームを通じて監督・コーチ・各校の主務の方々と関わっていくことで、各大学の箱根駅伝にかける熱い気持ちを実感しました。
 最後になりますが、選手たちは当日出場できない母校の威信をかけて、全力で箱根路に挑みます。その選手一人ひとりが当日全力を尽くせるように、チームで挑むことができるように、私はこの1か月頑張ります。
 是非、箱根駅伝当日は、関東学生連合チームの応援もよろしくお願いします!