駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.124

第19回「91回大会を終えて想うこと」

加藤裕人

 こんにちは!関東学連幹事長の加藤裕人です。
 みなさん、第91回箱根駅伝はいかがでしたでしょうか?
 青山学院大学が史上16校目の総合優勝を達成し、総合記録も10時間49分27秒と10時間40分台に初めて突入しました。まさにスピード駅伝を象徴するような大会だったのではないでしょうか。
 箱根駅伝の運営側として関わるようになり4大会目の今回は、大会総務を担当しました。大会当日は大会本部車に乗車し、一緒に乗務する審判長とともに各車両への指示出しをするなど、大会統括に務めました。また、乗車中はスタートからフィニッシュまでレースを見守っていましたが、選手の気概が車内にも伝わってきて「力走する選手たちに負けないように」と、総務としての大会運営にも熱がこもりました。全チームが大手町のフィニッシュテープを切ったときは、まさに感無量の思いであり、その時の様子は今でも目に焼き付いています。
 こうして箱根駅伝の運営側として携わり、学連幹事として活動していく中では、本当に多くの方にお世話になり、支えていただきました。いつもご指導いただく関東学連の先生方、学連幹事の普段の業務からサポートしていただいた読売新聞社の方々、大会運営にあたり様々な面でご支援・ご協力いただいた後援社・協賛社をはじめとした企業の方々、道路使用や交通規制など多面に渡りご協力いただいた警視庁・神奈川県警の方々、審判員・走路員として大会を支えてくださる東京陸上競技協会・神奈川陸上競技会の審判員の方々、学生補助員として関わる関東学連加盟校所属の学生の方々、中継所や沿道でお世話になっている地域の方々など、数えきれない程のたくさんの方に支えられて、91回大会も開催することができました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
 今回の箱根駅伝は、私にとって運営側として携わる学生最後の大会であり、4年間の集大成として迎える大会でした。関東学連の学連幹事となり4年が経ちましたが、この4年間は、今回の青山学院大学の総合記録と同じようなスピードで時間が過ぎていき、特に幹事長になってからのこの1年間は、時間が進むのをとても速く感じました。学連幹事としての4年間は、新しい発見や学ぶことがたくさんあり、そんな日々の業務から毎回刺激を受けておりました。しかし、決して楽しいことばかりではなく、つらいことや大変こともたくさん経験しました。時間や作業に追われることもたくさんありましたが、そんな苦労が実を結んだときは、学連幹事になって本当に良かったと心から思える瞬間でした。91回大会が終わった今、私は学連幹事になって本当に良かったと思っております。
箱根駅伝が終わった今、あがってくる反省や報告書を読むと、「もっとできることがあったのではないか」と思うことがあります。私たち4年生にとって「次回」はないので、とても悔しいです。この想いは、来年の箱根駅伝に携わる学連幹事のみんなに引き継ぎ、必ず実現してほしいと思います。
 91回大会の学連日記はいかがでしたでしょうか?この19回目の日記をもって、91回大会での連載は終了します。19名の学連幹事が、日々の業務や大会のことについて綴ってきましたが、箱根駅伝の裏方の存在や関東学連の業務について少しでも知っていただけたのであれば、とても嬉しく思います。関東学連学生幹事は、第92回箱根駅伝の開催に向けて、これからも全力で頑張ってまいります。