箱根駅伝

駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.420

第9回「憧れの先へ」

土屋 結愛

駅伝ひろばをご覧の皆さま、はじめまして。一般社団法人関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、横浜市立大学国際教養学部国際教養学科1年の土屋結愛と申します。

私が箱根駅伝と出会ったのは、小学生の頃に読んだ一冊の小説がきっかけでした。それまでスポーツにほとんど縁のなかった私ですが、その小説を通して箱根駅伝に興味を持ち、翌年、初めてテレビで観戦しました。そこで目にした光景は、幼い私にとって大きな衝撃でした。選手たちがたすきを継ぐ姿に心を奪われ、いつしか箱根駅伝に携わりたいと思うようになりました。

 その思いから調べていく中で知ったのが、関東学連の存在でした。学生が主体となって大きな大会を運営していることに驚くとともに、大学生でありながら高い運営能力を発揮する先輩方の姿に憧れを抱きました。興味や関心が移ろいやすい私ですが、この思いだけは変わることなく、ずっと心の中にあり続けました。こうした憧れから、北海道出身の私が関東の大学への進学を目指しました。

 高校時代は陸上競技部ではなく、硬式野球部でマネージャーを務めていました。選手ではありませんでしたが、チームの一員として競技に携わり、選手を支える立場を経験できたことは、私にとってかけがえのない財産です。部活動を通して学んだことや、そこで出会った人々は、今でも私の軸となっています。

今年担当をした業務として、第37回関東学生新人陸上競技選手権大会兼関東学生リレー競技会において、学生審判員・学生補助員の派遣を担当いたしました。これまで陸上競技を配信で観ることは多かったですが、実際に競技場へ足を運ぶ機会は限られていました。現場ならではの空気感や緊張感に触れ、競技会が審判員や補助員をはじめとする多くの方々の支えによって成り立っていることを実感し、画面越しに観ていた競技会も、運営に携わる立場になったことで、これまでとは違った景色が見えるようになりました。

 しかし、実際に業務を担当する中では、知識や経験の不足を感じることも多くあります。憧れていた場所に来たからこそ、自分自身にもまだまだ成長の余地があることを実感しています。先輩方の姿や日々の業務から多くのことを学び、一つひとつの経験を大切にしながら、自分にできることを着実に増やしていきたいと考えています。

 また、活動を通して、周囲の方々に恵まれていることを日々実感しています。心から陸上競技を、箱根駅伝を愛する先輩方や同期とともに活動できることは、私にとって大きな喜びです。先輩方の思慮深さや思いやり、そして状況に応じて迅速に判断する姿から学ぶことは多く、私もそのような人になりたいと感じています。憧れの場所に身を置けていることへの感謝を忘れず、周囲の方々から多くのことを吸収していきたいと思います。

大会当日は、平塚中継所を担当する予定です。テレビの向こう側に見ていた箱根駅伝に、今度は運営に携わる一員として関われることに、喜びと責任を感じています。選手たちが継ぐたすきの重みを支える一員として、精一杯努めてまいります。

次回は同期の野田です。普段は穏やかで優しい一方、時折鋭い発言をするギャップが魅力です。生まれも育ちも横浜の横浜市民として、横浜のことをたくさん教えてくれます。また、よく相談にも乗ってくれる頼もしい存在です。彼女の駅伝ひろばにもどうぞご期待ください。

最後となりますが、箱根路を駆け抜ける選手たちへの温かいご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。