駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.84

第16回「見えない襷」

五十嵐

あけましておめでとうございます。幹事長の五十嵐です。去る1月2日、3日の箱根駅伝当日は沿道、テレビの前で選手に熱いご声援をいただきありがとうございました。
今回のレースは強風という悪天候の中、往路5区で逆転し往路優勝した日本体育大学が復路も安定な走りを見せ30年ぶり10回目の総合優勝を飾りました。しかしその一方で、残念なことに5区で2校が途中棄権するという大きな課題を残すレースにもなりました。
さて、箱根駅伝が終わった今改めて4年間を振り返ると、多くの人と巡り会い、そしてその人たちの支えがあったからこそ4年間充実した日々を過ごすことができ、箱根駅伝も無事終了することができたと思っています。また、学生幹事としての4年間は、普段の大学生活では決して得ることができない、かけがえのない、大切なものを得ることができ、社会に出るにあたっての大きな自信にもなりました。
しかし、そんな充実した4年間も選手と同様、この箱根駅伝の終了と共に終わりを告げ、社会へ旅立つこととなります。4年間、学校が終わってから毎日、電車に乗って事務所がある千駄ヶ谷へ通い仕事をしてきました。時には、家にいる時間よりも事務所にいる時間が長かったこともありました。また、学生幹事の仲間といる時間は家族といる時間よりも長く自分にとっては家族みたいな存在でもあり、事務所に来てみんなで仕事をするということは当たり前だと思っていましたし、永遠に続くことだと思っていました。しかし、その当たり前だった4年間の日々がついに終わりを迎えました。
そして、自分たちの引退と共に関東学連の90余年続いてきた伝統ある襷は後輩たちへ引き継ぐ事になります。その目には見えない襷をかけて後輩たちが第90回、100回大会へ向けて走り続け、自分たちの想いとともに未来へとつないでくれると信じています。