駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.229

第21回「支え」

有賀 紀乃

 皆様、こんにちは。関東学連にて常任幹事を務めております、立教大学3年の有賀紀乃と申します。3回目となる学連日記を書く時期がやってきたと思うと、時の流れの早さを感じます。

 さて、話は変わりますが、私たち関東学連は、箱根駅伝の主催の他、年間10個のTrack&Fieldの競技会や駅伝の運営をしています。その他にも、学生審判員の育成や地区陸協への派遣依頼、選手強化事業等を行っています。特に関東インカレ上位選手を集めて行う「強化合宿・海外遠征」の帯同マネージャーの経験では、多くのことを学び、充実した時間を過ごすことができました。
 初めての帯同は2年生の8月に行われた北海道での投てきブロックの合宿です。マネージャーの業務は、練習のビデオ撮影や補助、計測などの選手のサポートはもちろんのこと、ホテルの手配や航空券の見積り比較、保険の手続き、現地の競技場とのやり取りなど多岐に渡ります。先生方や選手の方々とコミュニケーションを取ることも重要となります。1週間ほどの合宿でしたが、忙しく、とても充実した日々を過ごすことができたと思います。
 2回目の帯同は2年生の3月に行われた石垣島のハードル合宿でした。ハードル合宿では前回の反省を踏まえ、事前の準備を細かく行いました。参加する選手と事前に連絡を取り合い、必要なものやどんなサポートが必要かヒアリングを行いました。合宿は順調に進み、日に日に帰りたくないという思いが強くなる、思い出深い合宿となりました。
 3回目は初めての海外遠征でした。高校の語学研修以来の海外で、初めてのヨーロッパでもあり、不安と緊張と楽しみが入り混じった気持ちで当日を迎えました。海外遠征準備の大まかな流れは国内合宿と変わりはありません。しかし、1点大きく違うことがありました。それは言葉です。何をするにも英語。加えてフランス語やオランダ語が入り混じったような英語のため、聞き取ることが難しく悪戦苦闘の日々が続きました。それでも、自分の知らない土地で知らない人々とコミュニケーションをとることは楽しく、また日本とは異なる空気感の試合に帯同することで、海外ならではの独特な雰囲気を肌で感じることができました。
 これらの合宿や遠征を通して、選手と直接関わり、目標に向かって努力する人々の姿を間近で見ることで、彼らを支えるために私ができることを見つけ、全力で取り組みたいと今まで以上に強く思うようになりました。

 箱根駅伝も目標のタイムや順位に向かい努力する姿を間近に感じることのできる大会です。彼らの熱き思いに対して、私たちができることに全力で取り組もうと思います。大手町の空にスタートピストルの音が鳴り響くまで残すところ数日となりました。選手にとっても応援してくださる皆様にとっても心に残る大会となるよう努めてまいりますので、当日は温かいご声援の程、よろしくお願いいたします。