駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.178

第19回「競技者から運営する側に」

田中 理紗子

 学連日記をご覧のみなさん、こんにちは。関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、帝京大学経済学部経済学科1年の田中理紗子と申します。

 私は幼い頃から、お正月に家族で箱根駅伝をテレビで見ていました。幼い頃はただ両親が見ているからという理由で見ていました。ですが、217.1kmという距離を10人の選手が1本のたすきを繋ぎ、走る姿にいつしか心を奪われていました。それからは毎年、箱根駅伝が楽しみで仕方がありませんでした。

 自分自身は中学では中長距離、それに加え高校では競歩をやっていました。その6年間は競技者として陸上競技に携わってきました。そして、高校時代に地区大会である東海大会まで進んだことで、競技をする楽しさをそれまで以上に感じましたが、同級生や他校の友人がインターハイ等の全国大会に出場しているのを近くで見て、「自分は今後活躍していける選手ではない」と思うようになりました。それでも大好きな陸上競技に今後も携わりたいという気持ちがあり、ふと、私が中学生の頃に母に言われたことを思い出しました。それは「箱根駅伝は学生が主体となって運営している」ということです。それからはずっと関東学連の幹事になることを目標にしてきました。そんな私が関東学連で日々業務を行い、今までは読む側であったこの学連日記を書いていることが、夢のように感じます。

 大会当日は戸塚中継所を担当します。運営する側としては、初めての箱根駅伝です。1年生として先輩方から様々なことを学び、吸収して次回大会に繋げると同時に、この第94回大会がより良い大会となるよう、精一杯頑張りたいと思います。
 多くの人に感動を届け、愛される大会がこうして運営できるのは、沿道に応援に駆けつけてくださる皆様が応援マナーを守ってくださることや、多くの関係者の皆様のご協力があってこそだと思っております。多くの関係者の皆様はもちろんのこと、それに加え遠くから支えてくれる家族、学連での活動を応援してくれる友達への感謝の気持ちを持って2日間臨みたいと思います。当日は箱根路を駆け抜ける選手に是非ご声援をお願いいたします。