駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.154

第12回「見えない努力と協力の輪」

宮芽衣

 学連日記をご覧の皆様、こんにちは。関東学連で常任幹事を務めております、日本女子体育大学の宮芽衣と申します。大学ではスポーツに関して様々な視点から学んでいます。体育大ならではの数ある実技では、大学の仲間に助けてもらいながら一生懸命取り組んでいます。
 私は中学では混成競技、高校では走高跳と、陸上競技に選手として携わってきました。大学では自分の実力不足を感じ選手を続けるか悩みました。しかし、大好きな陸上競技に何かしらの形で関わりたいと思い、学連幹事として活動することを決意しました。初めて運営側として参加した大会は「関東学生陸上競技対校手権大会」でした。その時に混成競技係として運営に携わりましたが、全種目において選手と一緒に行動することや走高跳の組分けを行うことなど、選手だったら知りえない大会の裏側を知りました。自分が選手を続けていたら気付くことができない学連という縁の下の力持ちを、身を持って体感しました。
 10月に行われた箱根駅伝予選会では、11km地点の給水係務めました。多くの補助員の統括や給水準備など、最初はどう動いていいのかわからないことだらけでしたが、先輩の助言や指示で無事に成功させることができました。自分ひとりではまだ迷うこともありますが、大会は様々な人が関わり、協力し合って成り立っています。
 私は普段、関東学連から派遣され、出雲全日本大学選抜駅伝競走、全日本大学女子駅伝などを主催する日本学生陸上競技連合で業務をしています。地方で行われる大会では、より地区学連や陸協の方々、大学の補助員など、ひとつの大会にこんなにもたくさんの人が関わり、運営を助けてくれているのだと実感できました。
 特に駅伝では、選手の走る道路の交通規制や敷地借用など、地元の方々の協力なしでは成り立ちません。たくさんの協力者がいることで成り立つこの箱根駅伝は、それだけ大会の成功を願ってくださる方がいるということだと思います。私ども学連幹事は、大会を成功させるために力を尽くして準備に取り組んでいます。
 箱根駅伝当日に沿道で応援くださる方々、テレビでご観戦いただく観客の皆様、選手が背中を押されるような勢いのあるご声援をよろしくお願いいたします。