駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.217

第9回「一家を繋ぐもの」

渡邉 稜太

 駅伝広場をご覧の皆さん、初めまして!関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、東洋大学1年の渡邉稜太と申します。この春に上京し、早半年が経ち、大学生活や一人暮らしには徐々に慣れてはきましたが、やはり東京の人の多さや通勤通学時間帯の超満員電車には一向に慣れません。時折地元が恋しくなる今日この頃です。

 私もご覧になっている皆さんと同じように、年が明けて2日3日は、箱根路を駆け抜ける選手達の姿に釘付けでした。お節料理を口にしながら、届いた年賀状に目を通す、そしてテレビでは箱根路を疾走する選手たち、これがお正月の我が家では当たり前の光景でした。学年を重ねるごとに、部活動等の活動に時間が割かれ、家族全員が同じ屋根の下で同じ時を過ごすことも年々少なくなりました。そんな中でも箱根駅伝だけはお正月に行っていることもあり、確実に家族全員が揃ってひとつ屋根の下で同じ時を刻める近年の我が家にとって大切な競技会でもありました。お正月以外でも、家族全員で食卓を囲めた時には、録画した出場選手や大学を特集したテレビ番組を見て、談笑していました。前述のとおり我が家にとって、箱根駅伝は一家を繋ぐかけがえのない競技会です。

 今春進学とともに上京し、関東学連の常任幹事として活動させて頂けることになり、箱根駅伝に携わることができる機会を頂きました。初めて運営側の観点から箱根駅伝をみて、想像の遥か上を行く、円滑な運営の為の入念な下準備や、箱根駅伝をより良い大会にする為に関わる人の多さ。全てが私にとって衝撃であり、新鮮でもあります。

 大会当日は戸塚中継所を担当させて頂きます。選手たちはこの大会に向けて万全の態勢を整えてきますが、私たちも万全の態勢を整え、選手たちを中継所に迎え入れ、そして送り出します。

 今回も選手の皆さんへの温かい応援をよろしくお願い致します。