皆さん、こんにちは!関東学連で常任幹事を務めております、東京大学法学部4年の板東孝訓(ばんどうたかのり)と申します。
早いもので、このコーナーで文章を書かせていただくのも今回で4回目。ついに、箱根駅伝に学生として関わる大会は最後になってしまいました。これまで3回運営に携わった経験を活かし、4年目の今大会は、これまでで最高の箱根駅伝になるよう、精いっぱい頑張ります!
さて、私は、関東学連の上部組織である公益社団法人日本学生陸上競技連合(日本学連)の幹事長も務めています。日本学連では、日本学生陸上競技対校選手権大会(日本IC)や秩父宮賜杯全日本大学駅伝対校選手権大会(全日本大学駅伝)をはじめとする全国大会の運営や、「大学生のオリンピック」と呼ばれるユニバーシアード競技大会への日本代表選手派遣に係わる事務手続き、さらには代表選手団への支援団としての帯同など、幅広い活動に携わってきました。
日本学連での活動を通してさまざまな方と出会い、本当に貴重な経験をたくさんさせていただきましたが、中でも、今年の9月に大阪市のヤンマースタジアム長居を主会場として開催した第84回日本ICに懸ける思いは格別でした。日本ICは、トラック&フィールドの大学日本一を決める大会で、全国のトップレベルの学生競技者が大学の誇りを懸けて一堂に会する1年に1度の大舞台です。そして、私たち日本学連の幹事にとっても、そんな選手たちの思いに応えるため、1年の中で最も力を入れて準備にあたる大会です。特に、今年の第84回大会は、私にとって学生生活最後の日本ICであると同時に、28年ぶりに大阪での開催ということで、1年前から幾度にもわたって大阪に行き、4年間で最も打ち合わせや準備に力を費やした大会でした。全国の学生競技者の思いを背負って運営する大会、失敗は出来ないというプレッシャーもありましたが、大会当日は好天にも恵まれ、無事、成功裡に大会を終了することが出来ました。大会に協力していただいた多くの方から「良い大会だった」というお褒めの言葉もいただき、閉会式後、大阪陸上競技協会や関西学生陸上競技連盟をはじめ、お世話になった方々と握手を交わした時には、思わず涙してしまいました。
日本ICの閉会式が終わった後の空間には、「感謝」が溢れていました。共に戦ってきたチームメートへの感謝。引退する先輩への後輩からの感謝。支えてくれたマネージャーへの感謝。運営側の私たちにとっても、様々な困難を共に乗り越えてきた学連幹事の仲間への感謝、至らない点ばかりの私たちにアドバイスしてくれた先生方や先輩方への感謝、多くの感動を与えてくれた選手達への感謝、大会を盛り上げてくれた観客への感謝など、挙げればきりがありません。大会に関わってきたすべての人たちの感謝が響き合うその空間に自分が身を置いていられることが、一番幸せだと改めて思った瞬間でした。
さて、感傷に浸るのはこのくらいにいたしまして…。あと2か月と少しに迫った第92回箱根駅伝!私は、4年連続で平塚中継所を担当いたします。1月3日のフィニッシュ後、大手町に集まったすべての皆様の「感謝」の空間に身を置けることを楽しみに、最後の箱根駅伝、全力で運営に当たります!沿道の皆様、テレビ・ラジオの前の皆様、新春の箱根路を駆け抜ける選手に、温かいご声援をどうぞよろしくお願いします!
駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます
No.128