駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.220

第12回「学びの2年目」

八尾 あす香

 駅伝ひろばをご覧のみなさま、こんにちは!関東学連で常任幹事として活動しております、中央大学商学部経営学科2年の八尾あす香と申します。前回の学連日記から1年経ったことに時の流れの早さを感じています。右も左もわからず、ただ先輩に付いていくだけだった昨年と違い、2年目の今年は責任の重い大会担当や会計の業務を務め、多くのことを学び、非常に成長を感じることのできた1年間でした。また、同期の仲間が2人も増え、昨年とは違った刺激をもらいながら活動しております。2年目となった今年の学連日記は私が担当した2つの大会について紹介したいと思います。

 まず、ひとつ目は3月に駒沢オリンピック公園で行われた関東学連春季オープン競技会です。大会担当に決まった1月から、宿泊先や後方支援病院の手配、選手がつけるナンバーカードの発注、各所への文書作成など少しずつ準備を進めていきました。昨年度までと会場が異なったため、競技場の方と入念な打ち合わせを行い、下見では諸室や備品の確認をし、大会を成功させるべく努めました。多くの選手にエントリーしていただき、大きな事故、ミスもなく無事に大会を終えることができたときは、大会担当として嬉しさがこみ上げると共に、肩の荷がおり、安堵の気持ちでいっぱいでした。

 ふたつ目は関東学生網走夏季記録挑戦競技会です。この大会は昨年度より開催している新しい大会で、まだまだ手探りの中での大会担当となりました。開催場所が北海道・網走市ということで、直接顔を合わせた打ち合わせ等を行うことが出来ず、メールを中心としたやり取りを行っていました。やはり、競技場の下見を出来ないことや、当日お世話になる方々とも競技場で初対面になるということで不安な気持ちでした。また、航空券や宿泊先の手配では旅行会社の方にも大変お世話になりました。直接お会いすることはありませんでしたが、何度も変更のお願いをしてしまったにも関わらず、快く対応してくださり、申し訳なさと共に、感謝の気持ちでいっぱいでした。大会当日はあいにくの雨でしたが、涼しい環境のもとで多くの選手が自己ベストを更新していたことが非常に嬉しかったです。関東とは離れた地で大会を開催できたことも、ご理解、ご協力いただいた網走市の方々のお陰だと感じております。改めて大会を開催するためにはたくさんの方々のお力をお借りしていることを感じることができ、この大会を担当できたことを誇りに感じております。

 2つの大会担当を通して、陸上競技の大会を運営する楽しさと同時に、難しさも身をもって感じることができました。時にはつらいと感じることもありましたが、同期に助けられ、無事にやりきることができました。この経験を今後の学連での活動、また私自身の人生に活かしていきたいと思います。

 最後になりましたが、私は今大会も小田原中継所を担当させていただきます。先日、5区の歩道がある箇所を5キロほど歩く機会があったのですが、たった5キロをゆっくり歩いただけで足が痛くなってしまい、改めてこの区間を全力で駆け抜ける選手のすばらしさを実感しました。天下の険・箱根の山に挑む5区の選手を送り出し、復路のスタート・6区の選手を迎える小田原中継所で、今大会も全選手が無事にたすきを渡せるよう、最後の最後まで気を抜かず、運営してまいります。令和最初の箱根路を駆け抜ける選手に温かいご声援を宜しくお願いいたします。