駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.344

第2回「感謝」

赤間 美恋

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは!一般社団法人関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、東洋大学健康スポーツ科学部健康スポーツ科学科2年の赤間美恋と申します。学連幹事として初めて携わらせていただいた第100回箱根駅伝から早くも1年が経とうとしていることに、時の流れの早さを感じるとともに身が引き締まる思いです。

 学連幹事として1年半活動させていただき、学連幹事としても個人としても感謝の気持ちを感じる充実した日々を送っています。前回の駅伝ひろばで執筆させていただきましたが、学業と学連幹事の両立を心配され、家族からは学連幹事になることを反対されていました。しかし、いざ実家で暮らしながら学連幹事として活動を始めると、帰りが遅くなることも多い私の体を心配し、毎日の食事の準備や送迎など、日々元気に学業との両立ができるよう様々な面で私を支えてくれています。学連幹事としての活動を継続できているのは家族の協力があってこそだと感謝の気持ちでいっぱいです。また、高校までは陸上競技部の長距離ブロック選手であったため、今年の2月に昭和記念公園にて開催されたハーフマラソンに学連幹事の同期の内田葵唯を誘い挑戦しました。アップダウンが多く疲労困憊になりながらフィニッシュを迎えた瞬間は、箱根駅伝予選会を駆け抜ける選手に強い敬意を感じました。さらには、大学4年間の貴重な時期に趣味をともにする仲間に出会えたことはとても幸せなことだと感じました。

 学連幹事としての活動の中では、今年7月に開催されたトワイライト・ゲームスの大会担当を務めました。選手選考では、先輩方と夜遅くまで作業をすることもありましたが、日本陸上競技選手権大会優勝者やパリオリンピック競技会内定者から出場の意思をいただいたときの感動を忘れることはできません。また、大会当日は予定通りにいかなことも多くありましたが、競技場の方や先輩方の力を借りながら無事に開催することができました。1つの大会を作り上げる中で、多くの方のご協力があってこそ開催できるものだと実感しました。

 先日行われた第101回箱根駅伝予選会では観客の多さに圧倒され、箱根駅伝が多くの方に愛されているものだと再認識しました。予選会ではフィニッシュ医務を担当いたしましたが、箱根駅伝出場を目指し自分の限界を超え走り抜ける姿、仲間と健闘を称え合う姿を見て箱根駅伝の偉大さと全選手の箱根駅伝本選に向けた熱い想いを強く感じました。100回という長い歴史の中で、箱根駅伝は多くの人の憧れになり、今でも数多くの選手が夢を目指して挑戦する舞台となっています。その一員として、選手の夢を担える存在でいられることを誇りに思い、より一層感謝の気持ちを持って活動していこうと思います。

 さて、大会当日は、鶴見中継所を担当する予定です。何年もテレビ越しに見てきた箱根駅伝に携われた昨年の喜びと興奮はまだ昨日のように思い出せます。昨年の反省を活かし、ご協力、ご支援いただいている皆さまへの感謝を忘れずに、残り2か月ほど万全の準備をしてまいります。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。大会当日はそれぞれの目標を胸に仲間とともに全力を尽くす選手たちに暖かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。