駅伝ひろばをご覧の皆様、初めまして。
一般社団法人関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、日本体育大学1年の小川琴美と申します。
大学では、スポーツに関する歴史や社会、政策や法律、経済や経営について学ぶとともに、経営に必要な会計や組織、経営戦略の知識の習得に向けて日々勉学に励んでおります。
私は、幼い頃から走ることが大好きで、暇を見つけては走りに行く日々を過ごしておりました。中学校に入り、陸上競技部への入部を考えましたが、私の中学校には陸上競技部がありませんでした。しかし、地元の陸上競技大会には自由に参加することができ、積極的に参加していました。その中で、走ることと同時に、見ることへの面白さを感じるようになりました。そして、高校に入ると、支える立場である運営側として大会のマネジメントや競技の普及に力を尽くしたいと考えるようになっていきました。
そもそも、私が支える側に興味を持ったきっかけは、箱根駅伝で、キャプテンが怪我のために急遽メンバーから外れ、給水係としてサポートに回るという場面がテレビ画面に映った時のことでした。その時キャプテンは、間違いなく悔しい気持ちであったと思います。ただ、同時に大学駅伝に青春の4年間を捧げた月日を振り返り、最後はサポートする側としてチームに貢献しようと気持ちを切り替えた姿に感銘を受けました。輝かしい選手の周りには、サポートしてくれる仲間や運営する方々がいます。しかし、これは当たり前のことではなく、助けてもらっているということを自分自身も改めて感じることができたため、運営側として陸上競技に貢献したいと思いました。
そんな中、地元の本屋で「青葉のタスキ」という本にふと目が留まりました。この本は、私と同じ埼玉県秩父市出身で、本連盟の現相談役である靑葉昌幸先生の生涯を描いた物語でした。こんな縁があるのでしょうか。本連盟の会長・名誉会長を歴任した靑葉先生の生い立ちから全国高等学校駅伝競走大会出場、一度は地元の鉄道会社に就職するも、陸上競技を続けたいという気持ちから大学に入学し、そして日本陸上競技選手権大会では優勝。引退後は、大学の指導者となり、陸上競技部監督として数々の輝かしい実績を残した名将であります。その本から、靑葉先生について調べていくうちに、箱根駅伝は関東学連主催の大会であることを知りました。そして私は、大学進学が決まった直後から、関東学連の幹事になって歴史と伝統のある箱根駅伝、関東学生陸上競技対校選手権大会、また新しい陸上競技大会などの運営に携わりたいと考えるようになりました。楽しいだけの大学生活というのもあるかもしれません。しかし、関東学連の活動を通じて陸上競技の究極の感動を自らの肌で味わいたいと思います。テレビの前の皆様や、沿道に足を運んでくださった観客の皆様にも同じ気持ちになってもらいたいです。また私の将来の夢は、この箱根駅伝を走った選手が世界大会やオリンピックなどで優勝する姿を自らの目で見ることです。そして、その選手に憧れた日本中の子どもたちに陸上競技を好きになってもらいたいです。その夢に近づくよう、私自身も日々精進してまいります。
さて、箱根駅伝当日は平塚中継所を担当する予定です。101回という一世紀を超えた新たな時代の幕開けとして、最後まで箱根路を駆け抜ける全選手への熱い声援をよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。