駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.137

第13回「運営側で迎える箱根駅伝」

伊藤 大悟

 こんにちは。関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております早稲田大学2年の伊藤大悟です。91回大会は関東学生連合チームのマネージャーという立場で箱根駅伝に参加いたしましたが、今回からは初めて運営側で参加いたします。10日にはチームエントリーがありますが、昨年のエントリーでの緊張感、そして大会当日、鳥肌がたち、震えが止まらなかった一年前の自分を懐かしく思います。
 今回の箱根駅伝で私は学生補助員の総括、資器材の配布などを担当しております。学生補助員は約1400人が沿道や中継所で大会運営に関わります。片道100km以上の距離を選手たちが走行しますが、各大学の協力なくしては箱根駅伝が成り立たないことを痛感しています。資器材の配布とは選手の安全を守るためのセーフティーコーンやコーンバー、ロープなどを手配する役割です。例えばセーフティーコーンはおよそ2500本手配をしています。資器材関係では各警察署の方と話をする機会が多いのですが、様々なアドバイスをいただき、本当に多くの方に箱根駅伝は支えられているのだと毎日感じています。このような膨大な数の資器材を扱っていますが、大会を安全に終える為にはひとつも欠けてはならないものになるので、当日まで慎重に準備していく所存です。
 また、年間9つある関東学連の主催大会の中で、私は7月に行われた第12回トワイライト・ゲームスの大会担当をいたしました。この大会は他の大会とは異なる点が多い大会です。例えば、ナイターゲームであること、出場選手が招待制でありオリンピックや世界陸上で活躍した選手なども招待すること、観客の方を募集・抽選しビールなどを片手に観戦することなどが挙げられます。また、良い記録が出たときにはゴール直後にインタビューがあり、関東学連強化委員による解説付きのアナウンスをしているなど観客の方に「魅せる」ということも重視した日本では珍しい大会だと思います。大会担当として、選手選考、必要な物品の手配など様々なことをしましたが、ひとつの大会を作り上げるのは本当に難しく大変だと感じました。現在、会場にあたる代々木公園陸上競技場は改修工事中で、来年はトラックや照明が新しくなった競技場での開催となる予定です。来年以降、より盛り上がる大会になるよう新しいことも盛り込んでいければと思います。
 トワイライト・ゲームスから4か月以上が早くも過ぎ、いよいよ箱根駅伝が迫ってきました。大会当日、私は最後尾に位置する緊急対応車に乗車し、選手のアクシデントなど様々な緊急時に備えますが、全21チームが無事にゴールできることを願うばかりです。今年も熱いご声援をよろしくお願いいたします。