駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.75

第6回「関東学連と日本学連」

板東孝訓

―自己紹介―
こんにちは!関東学連で常任幹事を務めております、東京大学教養学部文科一類1年の板東 孝訓(ばんどう たかのり)と申します。大学では、法学をはじめとする社会科学を中心に、文系・理系にとらわれないさまざまな講義を受けつつ、3年次の専攻決定、そして大学卒業後に向けて、将来への道を模索しています。

―学連に入るきっかけ―
 私は、中学・高校と6年間、野球に打ち込んでいました。しかし、お正月恒例の箱根駅伝を見ていて関東学連の存在を知り、誰もが知る箱根駅伝という大きな大会を、学生が運営しているということに驚きました。そして、以前から興味のあった箱根駅伝に関わってみたいという思いや、学連の業務を通じ少しでも自分自身成長できるのではないかという思いから、関東学連の門戸を叩きました。

―今取り組んでいること―
 8月からは、関東学連の上部組織である「公益社団法人日本学生陸上競技連合」(日本学連)でも常任幹事として仕事をしており、日々勉強の毎日です。日本学連は、全国8地区の学連とその加盟校約450校の陸上部をまとめるとともに、学生の全国大会の主催、“学生のオリンピック”といわれるユニバーシアードへの選手団派遣など、さまざまな面から日本の学生陸上界を支えています。日本学生対校(日本インカレ)・出雲駅伝・全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)・全日本大学駅伝といった全国大会に中心となって関わったことは、非常に良い経験となりました。また、こうした全国大会を通じて、全国約18,000人の大学陸上競技者の熱気を肌で感じることが出来ました。現在は、来年の学生ハーフ選手権やユニバーシアードに向けて準備を進めています。
また、普段の業務では、全国の大学や地区学連が主催する公認競技会の取りまとめや、そうした競技会で出た記録が公認されるための記録申請、各地区で行われた審判講習会の取りまとめなどの業務を行っています。どれも目立たない仕事ですが、一つ一つの仕事にミスや手抜きは許されません。スポーツという一発勝負の世界で、「競技会を開催したのに記録が公認されなかった」などといったことがあったら、競技者に申し訳が立たないからです。自分の業務が加盟校の選手やマネージャーの方々に大きな影響を与えているのだと思うと、誇りに感じるとともに、身が引き締まる思いです。

―自分にとって「箱根駅伝」とは―
 私にとって箱根駅伝とは、一年の最初にして最大のイベントだと思っています。ほかの駅伝とは一線を画す長い距離や過酷なコースを必死に走る選手の姿には、いつも感動を通り越して尊敬の念を感じています。

―当日に向けての意気込み―
第89回箱根駅伝では、平塚中継所を担当させていただきます。平塚では、往路3区から4区、復路7区から8区への襷渡しが行われます。海が近く、晴れていれば江ノ島などを望める、箱根駅伝随一の絶景の中継所です。箱根駅伝を支えてくださっている方々に感謝し、そんな素晴らしい景色に負けない素晴らしい中継所運営、そして大会運営にしていければと思っています。