こんにちは。関東学連選抜マネージャーの佐藤信輝(神奈川大3年)です。
第84回箱根駅伝におきまして関東学連選抜チームは過去最高の4位に入賞することができました。関係各位の皆様、沿道で応援して下さった方のおかげです。暖かい声援、本当にありがとうございました。
私が約2か月間マネジメントしてきた中で感じたことを紹介していきたいと思います。
<2つのモチベーション>
このチームの躍進の影には、2つのモチベーションがあったと思っています。箱根駅伝が始まる前、報道各社は今年の学連選抜をこう評していました。
「戦力は過去最強。 しかし、毎年言われているように結束力が課題」
結成して約2か月しか経っていないので、そう評されるのも当然です。この課題を克服するために、以下の点をみんなで実践してきました。
・全員の連絡先を交換し積極的にコミュニケーションをとる。
・自己ベストタイムを交換し、ライバルを作って切磋琢磨する。
・各大学の頭文字を並べ替え、オリジナルのチーム名「JKH Smart」を制定。
(J=日本、K=関東、H=箱根を制するSmart=かっこいいチームを目指そう!)
・例年の合宿と10000m記録挑戦会出場の他に練習会を3回実施して結束力を強化。
その結果、例年に比べて非常に良い雰囲気で本番を迎えることができました。これが、まず1つ目のモチベーション「学連選抜としての結束力」です。
加えてもうひとつのモチベーションがこのチームにはあったと思います。それは「各大学の結束力」です。キャプテンの久野雅浩(拓殖大)は「良い走りをして、川内監督(拓殖大)の練習方法をすれば結果が出てくることを後輩に証明したい」と言っていました。選抜チームのことを考える他に、自分たちが所属している大学のことも選手達は考えていた、ということです。
この2つのモチベーションのどちらが欠けてもいけないと思います。自分たちの大学のことばかり考えていては選抜チームの結果が伴いませんし、選抜のことばかりを考えていては各大学に経験を持ちかえるというモチベーションが発生しません。2つのモチベーションがよいバランスを保ち続けたことが、よい結果に結びついたのだと思います。
<マネージャーとして感じたこと>
「箱根を走る選手の人間性は素晴らしい」ということです。
選抜チームは予選会で敗れた大学の選手で結成されています。母校が箱根に出場できなかった場合、選抜に選出されても正直喜べないのが普通だと思います。しかし、選手達は気持ちをしっかりと切り替え、1回目の練習会で「僕は選抜のために走ります」と言ってくれました。これはなかなかできないことです。箱根を走るには走力も大事ですが、やはり最後にモノを言うのは人間性なんだと思います。
<箱根を夢見る中高生へ>
今回の選抜メンバーの中で、高校時代に実績があった選手はほんのわずかです。特に立教大の中村嘉孝は、高校時代の5000mの記録は15分台でした。しかし、地道な努力により今回箱根路を走ることができたのです。箱根を夢見る中高生のみなさん、絶対夢をあきらめないで!最後の最後まで夢を追いかけてほしいです。今回の学連選抜の活躍が、箱根を夢見る中高生の背中を押すキッカケになれば幸いです。