箱根駅伝

駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.414

第3回「継ぐ力」

浮穴 佳孝

小松右京から「たすき」を受け取りました。一般社団法人関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、日本大学3年の浮穴佳孝です。

報道担当の小松は同期でありながら、私にとって兄のような存在です。陸上競技の話になると会話はなかなかフィニッシュラインを越えません。大会運営に悩むときも、日々のことで思い詰めるときも、彼はいつも急かすことなく話を聞いてくれます。互いに競技を愛し、励まし合いながら歩んできたからこそ、その言葉には助言だけでは測れない温度があります。小松が選手の姿を外の世界へ届ける道を整えているとすれば、私はその走りを記録として残す役割を担っています。

今年度は関東学生陸上競技対校選手権大会と箱根駅伝予選会という、いずれも大規模な大会で記録主任を務めました。陸上競技を愛する私にとって、選手たちが積み重ねてきた努力の結実を間近で見届け、その結果を正確に届ける業務は大きなやりがいがあります。フィニッシュを駆け抜けた瞬間は、二度と同じ形では訪れません。それでも、その走りは数字となり選手が重ねてきた時間の一端を確かな形で残していきます。数字は一見、無口で冷静です。けれど、その背後には選手の努力と、それを正しく伝えようとする人々の力があります。その働きが重なり合うことで選手の走りは記録となり競技場の外へ届きます。異なる役割を担う人々が思いを受け継ぎ、同じ目標に向かって力を尽くす。そこに、より良い大会を生み出すチームの力があるのだと思います。

もうひとつ。私は、学連幹事として活動する一方、日本大学駅伝部のマネージャーとしても活動しています。午後は本連盟の業務で事務所に向かうため、練習に参加できるのは朝練習が中心です。それでも、選手たちと同じ寮で寝食を共にする中で、箱根駅伝にすべてを懸け日々練習に励む選手たちの姿、その背中を、主務を中心に支えるマネージャー。それぞれの置かれた場所で全力を尽くしています。そんな、ひたむきに努力する彼らの姿は、苦しいときにも前を向く原動力となり、私を奮い立たせてくれます。

さて、次回の駅伝ひろばは、同期であり私と同じ記録担当の服部です。サッカーが大好きな彼女なので今年はワールドカップで沢山盛り上がりました。個人的には本田さんの解説が好きでした。そんなサッカーが大好きな彼女の駅伝ひろばをぜひお楽しみください。

箱根駅伝当日、選手たちは粘り強く諦めない走りを体現してくれます。その一歩には、選手自身の努力だけでなく、そばで支えてきた仲間の時間も宿っています。立つ場所は違っても見つめる先は同じです。大会に関わる全ての人が「良い大会」だと思えるように私にできる役割を全うしたいと思います。

新春の箱根路を駆け抜ける選手への応援をどうぞよろしくお願いいたします。