駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.118

第13回「違った視点から」

菅野滉太

 はじめまして。関東学連で常任幹事を務めております、東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科1年の菅野滉太と申します。大学では「Think grobally act locally」という環境問題を世界規模で考え、地域から活動していくという理念を基本として環境諸問題の解決に向けた研究をするために、数学や力学などを主に学習しております。

私は中学3年の夏から大学1年の夏までの約4年間、競技者として陸上競技に携わっていました。中学駅伝を機に陸上競技を始め、仲間と乗り越えるつらい練習の数々、襷を繋ぐ事のすばらしさを身をもって経験してまいりました。大学でも競技者として走りたい気持ちもありましたが、なかなか結果を残すことができずマネージャーとして様々な経験を踏んだ後、学連幹事の一員となりました。競技者の時は知ることのできなかった裏方の業務や、大会運営の流れを知り、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。今度は大会運営側として、選手が競技しやすい境作りができるよう活動していきたいと思います。

今回、私は第91回箱根駅伝公式プログラムの、第90回大会を振り返るプレイバックページの絵を担当しました。スタートである大手町から芦ノ湖までの各中継所の名所や日本地図の一部を合体させて作成しました。絵具で色を塗ったので、第90回大会に出場した大学の襷の色を塗る際は色を作るのに大変苦労しました。大手町から芦ノ湖まで走る箱根駅伝のイメージが絵から皆様に伝わっていただければと思います。
そして現在は、先輩方や同級生とともに箱根駅伝当日にスタート、フィニッシュ地点と各中継所に貼られる区間ポスターの作成をしております。大学名をはじめ各区間の走者などを掲載するため1本1本丁寧に線を引いております。また戸塚中継所担当として先輩方と各所への挨拶まわりなどをしてまいりました。中継所担当としての自覚と責任を持ち、幅広い視点で柔軟に物事を考えるとともに、もっと多くのことを先輩方から学んで行きたいと考えています。いまでは、少しずつ学連の業務にも慣れてきましたが、まだまだ知らないことが多く、これから多くのことを学び吸収していきたいと思います。

競技者とは違った視点で陸上競技と関われることに感謝の気持ちを忘れることなく、これから頑張っていきたいと思います。テレビで見ていた箱根駅伝を実際に運営者の一員として関われることを誇りに思い、箱根駅伝に携わるすべての方々に感謝の気持ちを持って活動してまいります。歴史と伝統を重ねた、第91回大会の箱根路を駆け抜ける選手に、大きなご声援をよろしくお願いいたします。