箱根駅伝

駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.409

第33回「1340日」

宮田佳穂

駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは。一般社団法人関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、法政大学4年の宮田佳穂です。印刷物担当として一緒に頑張ってきた雨宮から紹介をしてもらえてとても嬉しく思っています。2025年も明日で終わり、箱根駅伝の号砲が近づいてきました。私は今大会、最上級生として中継所の主任やプログラムの作成など自分自身が主体となって動く業務が多く、前回大会よりも緊張しているなと感じています。皆さんは今大会がどんな展開になるのかとワクワクしているでしょうか?

さて、私が学連幹事として活動できるのも残り4日となりました。学連幹事としてのタイムリミットが迫る中で、この4年間を思い返すことが増えました。特に関東学生陸上競技対校選手権大会(以下、関東インカレ)、関東学生新人陸上競技選手権大会、関東学連春季オープン競技会では、4年間混成競技係を務め、経験を重ねるごとに自分自身も成長できたと感じています。男子は10種目、女子は7種目を2日間で行う過酷な競技に帯同する中で、私にできることはそう多くありません。それでも選手たちのためになることをしたいと思い、大会での経験を重ねるにつれて、選手や先生方と積極的にコミュニケーションを取ったり、先回りした行動を意識したりするようになりました。実際、私が選手たちにできたことは数少なかったと思いますが、感謝を伝えてもらった時は本当に嬉しかったです。第104回関東インカレでは4年間一緒に混成競技をし、最後の大舞台となる選手たちもたくさんいて、最終種目終了後には思わず涙がこぼれました。この場をお借りして、限界を超えて戦い続け、多くの学びと勇気をくれた選手の皆さんに感謝申し上げます。強く優しい皆さんをこれからも陰ながら応援しています。

また、箱根駅伝においては、4年間で何度も平塚中継所周辺に通い、ご協力してくださる皆様との議論を重ね、準備を進めてきました。様々な立場の方にお会いする中で、箱根駅伝は特に多くの方のご協力があって100年を超えて続けられてきたのだと感じ、全ての方に感謝を伝えたい思いです。

今大会のプログラム作成をしていく中で、過去の大会ではこんな出来事があったのだと新たな発見もありました。歴史の長さと重みを感じるとともに、この長い歴史を途切れさせることなく紡いでいかなければいけないという責任も生まれました。プログラムには今大会、編集後記ページを作り、私なりに箱根駅伝への想いを記させていただきました。私たちが作成した作品をぜひお手に取っていただけたら嬉しいです。

私は学連幹事として4年間、放課後は事務所で業務をし、休日は大会運営をするという生活を送り、選手たちには及びませんが普通の大学生ではなかったのかもしれません。でも、普通の大学生だったらできない経験をたくさんさせていただきました。その経験の中で、嬉しくて泣いたことも辛くて泣いたことも幾度となくありました。そのすべてが私の財産となり、学連幹事の門をたたいたあの日の選択を正解にしてくれました。また、同期とは一番長い時間を過ごし、支え合いながらここまできました。同じ達成感を味わえたこともくだらない話で笑ったことも全部全部大切な思い出です。大好きな同期がいたから私はここまで頑張り続けることができました。みんなと同じ学年で学連幹事になれて本当によかったです。学連幹事として活動した1340日。とても幸せな日々でした。

 大会当日は海が目の前の平塚中継所の主任を務める予定です。学連幹事として海風の寒さを感じられるのも最後だと思うと寂しさはありますが、ご協力いただく皆様に感謝の気持ちを忘れずに、自分の役割を全うしたいと思います。お正月は頑張る全ての学生に温かい声援をよろしくお願いいたします。

最後になりますが、陸上競技を通して出会えた皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいです。陸上競技の楽しさを教えてくれた部活動の顧問の先生・チームメイト、知識や学びを与えてくださった学連の先生方をはじめ、多くの方に出会い、小学4年生から始まった私の陸上競技人生は彩られました。これまで私を支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

最終回は、我らがリーダー、次呂久直子幹事長です。3年生から幹事長を務め、私には想像できないほどのプレッシャーや葛藤があったと思います。それでもいつも笑顔で優しく、私たちを率いてくれました。どんな場面でも堂々と対応している姿は、同期として誇りに思います。なおちゃん、私たちのリーダーになってくれてありがとう。最高のリーダーです!

 それでは皆様、暖かくして良いお年をお迎えください。