箱根駅伝

駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.385

第8回「特別な存在」

加藤 沙菜

駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして。

一般社団法人関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、神奈川大学工学部経営工学科1年の加藤沙菜と申します。

私にとって箱根駅伝は、物心がつく前から家族と一緒に迎えるお正月の一大行事でした。5歳のときに初めて現地で観戦し、山の神柏原竜二さんの力強い走りに衝撃を受けたことは今でも鮮明に覚えています。高校2年生のときには記念すべき第100回大会を現地で観戦しました。仲間のために一秒でも早くたすきをつなごうと走る姿からは、勇気と箱根駅伝でしか味わえない特別な感動をもらいました。幼いころから毎年欠かさず見続けてきた箱根駅伝は、今の私の陸上競技人生にとって原点であり、大学生になった際には必ず何かしらの形で関わりたいと思い続けてきた特別な存在です。

地元・福島での高校時代は陸上競技部でマネージャーを務め、選手を支える立場から競技と向き合いました。また、大会補助員として招集所の業務に携わったことで、競技会を支える側の存在の大切さも実感しました。懸命に走る選手たちの姿に胸を打たれてきた私は、今度は運営という立場で選手たちを支えたいと強く思うようになりました。第103回関東学生陸上競技対校選手権大会で、国立競技場を埋め尽くす熱気を配信で目にしたとき、「関東学連の幹事になる」という夢がはっきりと決まりました。進路に迷っていた私にとって、この夢を持てたことは大きな支えとなりました。実際に学連幹事として活動を始めてみると、高校時代の大会当日だけの係とは比べものにならないほど大変ですが、事前準備を重ねて大会を無事に終えられたときの達成感はその苦労を超える大きな喜びとなっています。

箱根駅伝当日は戸塚中継所を担当する予定です。小さなころから憧れ、家族と応援してきた舞台に運営側として携われることは身が引き締まる思いです。先日の箱根駅伝予選会では、選手たちの箱根駅伝にかける強い想いを肌で感じ、私自身もより一層気を引き立てられました。第102回という新たな歴史を刻む箱根駅伝が、選手、マネージャー、チームスタッフ、そして応援してくださる皆さまにとって特別なものになるよう、全力で準備を進めてまいります。大会当日は、ぜひ選手たちへの温かいご声援をよろしくお願いいたします

次は、私の大好きな同期のひとりである「はっちー」こと八馬です。普段は柔らかい雰囲気をまとっている彼女ですが、陸上競技の話になるといつも笑顔でハイテンションに語ってくれます。その姿からは、陸上競技に対するまっすぐで熱い情熱が伝わってきます。

これから続く同期や先輩方の日記もぜひご期待ください。最後までご覧いただき、ありがとうございました。