駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.361

第19回「恩返し」

永田 里桜

 駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして。一般社団法人関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科1年の永田里桜と申します。

 大学では英語をはじめとしたさまざまな言語学や国際文化、有職故実、経営学など多岐にわたり学んでおります。

 学連幹事として活動しているとよく「なんで関東学連に入ろうと思ったの?」という質問を受けます。実際私自身陸上競技経験がなく、中学・高校時代はダンスとバレーボールに明け暮れる日々でした。そんな私が学連幹事を目指したきっかけは、幼いころから箱根駅伝の観戦をしていたことです。1月1日・2日は祖父母の家に帰省し、3日の復路を小田原で観戦することが永田家の恒例行事です。箱根駅伝が学連幹事によって運営されていると知ったのは、復路スタート前の放送で幹事長が紹介されていたときです。そこで初めてこんなにも大きな大会が学生によって運営されていることを知り、驚いたと同時に非常に興味が湧き、自分も携わりたいと思いました。私の大好きな箱根駅伝の中でも第97回大会が一番心に残っています。往路12位だった青山学院大学が復路4位でフィニッシュしたときは最後まで諦めない心にとても感動しました。高校受験を控えて精神的につらい時期でしたが、大躍進を目の当たりにし、大きなパワーと元気をもらいました。全国に感動を届けている選手の大会をサポートすることができる。こんなにも貴重な経験ができるのは関東学連だからこそだと思います。パワーを与えてくれる、選手と箱根駅伝に恩返しをしたいという理由で学連幹事になりたいと考えました。

 そして今年本当にその思いが実現できることに言葉にはできない嬉しさがこみあげています。

 今年箱根駅伝は101回目を迎えます。新たな歴史を刻む第一歩である今大会に携われること、大変光栄に思います。選手と箱根駅伝を愛するすべての皆様のために当日まで精進してまいります。

 箱根路を駆け抜ける選手に熱い声援をよろしくお願いいたします。

 最後までお読みいただきありがとうございました。