駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは!
一般社団法人関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、法政大学4年の金子帆夏です。
関東学連の幹事として箱根駅伝に関わるようになり、気が付けば4回目の箱根駅伝が目前に迫っています。千駄ヶ谷の事務所にあるホワイトボードに書き始めたカウントダウンも、ついに「あと9日」となりました。いよいよ本番が近づき、期待と緊張が入り混じり、身が引き締まる思いです。
101回大会に向けた期間の中で、ありがたいことに複数の雑誌やWeb媒体から取材していただける機会をいただきました。そのたびに、箱根駅伝という大会の注目度と影響力の大きさを改めて実感すると同時に、これまで4年間にわたる学連幹事としての経験を振り返る、貴重な時間となりました。
98回大会では新型コロナウイルス感染症の影響で応援自粛を呼びかけ、99回大会では少しずつアフターコロナの兆しが見え始め、応援団の活動も復活しました。そして、100回大会では、一世紀以上続く歴史の重みを肌で感じ、箱根駅伝の持つ特別な力を改めて実感しました。それぞれの大会が思い出深く、鮮明に心に刻まれています。
インタビューを受けた中で「学連幹事として一番大変だったことは?」と問われました。大変だと思ったことは数えきれないほどあったはずなのに、いざ考えると具体的な出来事がすぐには思い浮かびませんでした。それは、学連幹事全員で大会を作り上げた達成感や、選手たちが努力の成果を発揮する姿を目にした瞬間が、どんな苦労もその喜びに上書きされてしまったのだと思います。
しかし、この4年間は楽しいことや嬉しいことばかりではなく、時には壁にぶつかり悩むこともありました。そんな中で、たくさんの方々に支えられ、この活動を続けてこられたことに心から感謝しています。そして、その中でも特に同期と後輩への思いをここに記したいと思います。
後輩たちは、私が迷ったり立ち止まったり、かっこ悪い姿を見せてしまっても、私を頼ってくれました。その姿に奮い立たされ、自分自身の至らなさを痛感しながらも、「もっと頑張らなければ」と前を向くことができました。
かわいい後輩たちへ。学連幹事の活動は決して楽なことばかりではないけれど、それ以上に得られるものは大きいはずです。時には辛い場面に直面して途方に暮れることもあると思うけれど、自分ひとりではないということを忘れないでほしいです。そして、みんなで支え合いながら、さらに素晴らしい大会を作り上げていってくれると信じています。みんなのことを心から応援しているし、いつでも力になりたいと思っています。頑張ってね!
そして、家族以上に同じ時間を過ごしたかけがえのない同期たち。一緒に進んできたこの4年間の中で、何人かが学連から離れていく辛い瞬間もありました。それでも、苦しい時を乗り越え、互いに励まし合い、支え合いながら走り続けてくれたみんなの存在が、私の何よりの力になりました。
大切な同期へ。みんながいてくれたから私はここまで頑張ることができました。落ち込んでいる時に笑わせてくれたり、何か解決策がないか考えてくれたり。一緒に積み重ねた日々の中で、みんなの優しさとひたむきに取り組む姿勢が、どれほど私を支えてくれたか言葉では表しきれません。たくさんの思い出をありがとう。
最後、大手町で笑って会えますように!あとひと踏ん張り頑張ろう!
箱根駅伝という舞台は、選手たちだけでなく、私たち学連幹事にとっても大きな成長と学びの場です。101回大会も、これまでの経験と感謝の気持ちを胸に、最高の舞台を用意するため最後まで全力を尽くしていきます。
次の担当は同期の中山です。中山は冷静で視野が広く、私が悩んだ時に相談すると、考えてもいなかったような新しい視点から提案してくれました。たくさん助けられ、本当に信頼できる同期です。次回もぜひご期待ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。今大会も様々な想いを胸に走る選手たちへの熱い応援をよろしくお願いいたします。