駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.295

第30回「期間限定チーム」

飯田 悠誠

 駅伝ひろばをご覧の皆さん、初めまして!関東学生陸上競技連盟で幹事を務めています、東京都市大学理工学部1年飯田悠誠と申します。月日が流れるのは、早いものだなと日々感じる今日この頃であります。

 大学では、産業と生活をあらゆる面から支えている「電気・電子技術」と、情報社会の基盤である「通信技術」を高いレベルで融合させることで、さらなる有効利用と新しい技術の創造を行うための学びをしております。最近は、電磁気や電気回路の学びを中心に行っています。私は、中学から高校までの6年間、陸上競技部に所属しており、800m1500mなどの中距離を中心に競技に取り組んでまいりました。私は決して高い競技力をもつ選手ではありませんでしたが、陸上競技が大好きでした。

 私が学連幹事になろうと決めたのは、大学でも陸上競技に関わっていたいという思いからでした。私は大学では競技者としてではなく、大会を支える側として陸上競技に関わろうと決めました。その中で、箱根駅伝は学生が運営していることを知り、学連幹事になるということを決意しました。

 今年度は、10000m記録挑戦競技会のエントリー担当を務めました。初めて行うことばかりで、戸惑うことも多くありましたが、先輩方や同期に支えていただき、無事に10000m記録挑戦競技会を終えることができました。また、先輩方や同期のありがたさを改めて実感することができました。

 今回の箱根駅伝では、私は関東学生連合チームのマネージャーを担当しております。

 関東学生連合チームは、10月に開催された予選会で総合成績11位以下となり箱根駅伝本選に出場が叶わなかったチームの中から選ばれる16人の選手が、箱根駅伝の経験を自校に持ち帰り、更なる競技力向上を目指すために結成される箱根駅伝予選会から箱根駅伝本選にかけての期間のみ結成されるチームです。関東学生連合チームの選手は、全員が箱根駅伝初出走となります。

 しかしながら、箱根駅伝当日走ることができるのは選ばれた10人の選手のみです。当日走ることができる10人の選手は自分が箱根駅伝を走れる喜びとともに、走ることのできない6人の選手の思いや、同じ大学の選手の思いとともに、関東学生連合チームのたすきを運ぶことになります。

 今年度の関東学生連合チームは、箱根駅伝予選会での上位10人の選手の合計タイムが、予選会1位である大東文化大学の10時間4039秒を19秒上回る10時間4020秒という例年以上に実力者が揃うチームとなりました。各大学から選抜された選手がお互いに刺激しあい、実力と誇りを胸に、1月2日、3日の箱根駅伝本選向けて万全な準備を進めています。今年度は、新型コロナウイルス感染症への対策もあり、合宿や合同練習は行うことができず、集まることができたのは10000m記録挑戦競技会の1度のみであり、次回会うのは大会当日なります。しかし、1回だけでも日ごろの練習について話すことなどを通して、選手同士が直接交流できたことは良かったと思っています。

 今年度の、関東学生連合チームのスローガンは、「はじめまして大作戦~学連旋風爪痕残せ~ #期間限定 #個性の進展 #チーム一丸」です。箱根駅伝当日は、監督・コーチ、チームスタッフ、選手の計21名一丸となって、心を動かすことができるようなレースを行いますので、関東学生連合チームの応援をどうぞよろしくお願いいたします。最後までお読みいただきありがとうございました。