駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.294

第29回「影響力」

椿 杏桜

 駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして!

 関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、帝京大学文学部社会学科1年の椿杏桜(つばきあこ)と申します。

 社会学と聞いてピンとこない方も多くいらっしゃると思いますが、社会学は、人間と人間との関係性を研究する学問です。環境や災害・戦争問題、教育、格差、ジェンダー等、社会学の基礎を中心にマス・メディアの受け手に与える影響やコンテンツそのものを学んでいます。

 私は中学校・高校と6年間陸上競技を行っていましたが、高校1年生の時に患った腰痛が原因で競技続行が難しくなり、引退しようと決めました。選手は引退するが、今まで生活の一部だった陸上競技と関わる方法はないかと考えていた時に関東学連の学連幹事という存在に出会いました。そして学連幹事として陸上競技に関わってから、はやくも8か月が経とうとしています。選手として参加していたトラック&フィールドの競技会や、いち視聴者としてテレビの前で見ていた箱根駅伝の主催者側として表彰係や学生審判員・補助員の派遣業務を担当するようになって、競技会を開催するために多くの人が関わっていることを、身をもって感じています。

 自分が関わっていた競技会が、翌日にテレビや新聞をはじめとするマス・メディアで取り上げられているのを見ると、ものすごい競技会に関わっていると誇らしく思うとともに、自分のやるべき業務を行わなければと身を引き締めています。そして、大学で学んでいるマス・メディアをはじめとするソーシャルメディアの影響力の強さに驚かされます。

 私にとっての箱根駅伝は、新春の箱根路を駆け抜けている選手、10区間を繋いだたすき、観客の声援、そして実況や解説を、テレビを通して楽しむものでした。また、レースの生中継だけでなくその他関連番組や過去の映像も見て、本番までの道のりに心を打たれたことを覚えています。

 本大会では、戸塚中継所を担当する予定です。まだまだ未熟な私ですが、頼りになる先輩方や同期のみんなと協力し、歴史がある箱根駅伝に関わる責任感を持ち、皆様の記憶と記録に残るような競技会になるよう、運営業務に取り組んで参ります。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 新春の箱根路を駆け抜ける選手たちに温かい応援・サポートをどうぞよろしくお願いいたします。