駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.293

第28回「New Challenge」

中山 葉音

 駅伝ひろばをご覧の皆様、こんにちは!関東学生陸上競技連盟で常任幹事として活動しております、上智大学法学部国際関係法学科2年の中山葉音と申します。日増しに寒くなる中で、箱根駅伝が近づきつつあることを、クリスマス・年越しの訪れとともに実感しています。

 私は1年生の頃は学連幹事として活動しておらず、大学もオンライン授業だったので、かなり時間的な余裕があり、趣味に時間を使いながら、趣味のためにアルバイトをするという生活をしていました。その中で、夏休みで時間があったので東京2020オリンピック・パラリンピックに語学スタッフとして参加しました。過去に留学していた時、ラグビーやサッカー、陸上競技などの大会で運営スタッフをやっていたこともあり、オリンピックという世界規模の大会を間近で感じたことから、以前のような活動をしたいという気持ちが再燃しました。オリンピック後も様々な大会に語学スタッフとして参加し、貴重な経験をさせていただき、そして今年度からは学連幹事として陸上競技大会を主催するという、何事にも代え難い機会をいただいています。今はまだ先輩方や同期についていくのに必死ですが、毎回新たなことに挑戦する機会をいただいているので充実した日々を過ごしています。

 この1年の活動の中で最も記憶に残っているのは、関東学連として3年ぶりに実施することができたベルギー遠征の帯同です。留学していた時には幾度となく現地の大会に足を運んでいたので、海外の大会の雰囲気に懐かしさを感じるかと思いきや、日本の大会運営をこの1年見てきた私には新鮮さが勝るものでした。用器具の運び方など細かい準備から、大会を盛り上げる音響、アナウンスまで、なにをとっても日本とは異なる方法で運営していて、フェスティバルの要素を持った海外大会の雰囲気を日本国内の大会に持ち込むことができたら、どんな新しい大会ができあがるのだろうかと期待させられる、貴重な体験をさせていただきました。

 また運営側に立ったことで、選手の大会に至るまでの準備過程に目を向ける回数が少なくなってしまったと感じていました。しかし遠征で選手と寝食をともにすることで、選手がひとつの大会に向けて日常生活から努力している姿を目の当たりにし、少しでも選手の力になれるよう、私たちも日々検討を重ねていかなければならないと刺激を受けました。また「トワイライト・ゲームスに招待されることを大学での競技生活の中でひとつの目標にしていた」という声も聞くことができ、関東学連の先輩方をはじめ、過去に出場してくださった選手や大会関係者、観客の皆様といったすべての方によって、選手のあこがれとなる大会が作り上げられてきたことを実感しました。来年度以降、関東学連の大会がさらに盛り上がるためにも、私たちの入念な準備が必要だと身が引き締まる思いです。

 さて箱根駅伝当日は小田原中継所を担当させていただく予定です。これまでの経験を活かし、出場する選手全員が納得のいくパフォーマンスができる大会となるように誠心誠意準備してまいります。大会当日は選手への温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。