駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.20

中継所でランナーたちを後押しー第85回大会学生スタッフ自己紹介第4弾(その1)

佐藤 信輝

 学連日記、今回は神奈川大学4年の佐藤信輝が担当します!今年は、小田原中継所でアシスタントをします。

 選手が最後の力を振り絞って次走者にタスキを渡す場所、それが中継所です。その中でも小田原中継所は箱根駅伝の象徴とも言える「山」へのスタート地点(第5区)であり、第6区走者にとってのゴール地点でもあるのです。注目度も非常に高い中継所です。

 中継所アシスタントには、以下のような仕事があります。

・中継所整理
・プログラム販売
・繰り上げタスキ管理
・走者タオル掛け
・給水

など多岐に渡ります。

 中でも中継所規制は大変です。混雑する中継所付近を少人数で整理しなければなりません。お客さんは3重、4重にもなりますし、規制をかけながら選手に旗の先がぶつからないように注意を促さなければなりません。また中継所100m以内は各大学の名前が入ったものを表示して応援することが禁止されています。なので、ただ過度に規制していてはお客さんの観戦意欲を下げてしまう可能性もあります。お客さんが心地よく応援できるように、お客さんがスムーズに移動できるような導線作りにも力を入れています。

 また、よく注目される仕事としてはタオル掛けがあります。走り終えた選手は体力をかなり消耗しており、1人で歩くことが困難な選手もいます。その選手達をしっかり受け止め、時には抱きかかえながら付添いの方まで案内する仕事です。

 この仕事は選手と非常に近い距離で箱根駅伝を感じることができます。私は83回大会でタオル掛けを行いましたが、選手を抱きかかえた時、選手の早い鼓動と息づかいに感動しました。また、悔しさから泣きながらゴールする選手の泣き声を聞きながら抱きかかえた時もあります。地味なように見えて非常に重要な、そして選手の努力を身近に感じることが出来る仕事なのです。

 全国の箱根駅伝ファンの皆さん、選手が死力を振り絞って走り抜ける中継所シーンをお見逃しなく!!