駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.323

第18回「感謝」

次呂久 直子

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは!関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科2年の次呂久直子と申します。大学では、スポーツビジネスやイベント管理、マーケティング、経営学などの多岐にわたる分野を学んでいます。実務経験を積む機会も増えてきて、実習や、ホームゲームをはじめとした大会の運営なども行っております。

 2023年度は、新型コロナウイルス感染症に関する規制が緩和されたことに伴い、様々な大会で観客や声援が戻ってきました。そのような中で、私は7月に開催された第18回トワイライト・ゲームスの大会担当を務めました。今大会は、会場が決まらず一度延期することを余儀なくされました。その後最終的に会場が決定したのは大会開催日の1か月前でした。各方面の方々にご迷惑をおかけしながらも、皆さまにご協力いただき、何とか中止にせず開催までこぎつけることができました。トワイライト・ゲームスは、5月の関東インカレや6月の日本選手権の入賞者を招待する非常にハイレベルな大会でありながら、「ビールを片手にアットホームな雰囲気で陸上競技を楽しんでいただく」というコンセプトを持ったユニークな大会でもあります。そのような大会に出場することをとても楽しみにしてくれている選手からの声に支えられ、大変だった大会準備も乗り越えることができました。大会当日は、招待が直前であったにも関わらず多くの選手が出場してくださり、男子走高跳では大会新記録も出るなどハイレベルな試合となりました。大会が終わり、出場選手から「楽しかった。出られてよかった」と声をかけてもらった時には、大会を開催できてよかったと思うと同時に、無事に終了できた安堵感と、緊張から解き放たれた安心感で涙が出そうになりました。

 また、普段の大会業務としては、審判員の派遣を行っております。今年度は、関東インカレ、箱根駅伝予選会、そして箱根駅伝本選の派遣を担当しております。関東インカレでは、神奈川陸上競技協会の皆さま、箱根駅伝予選会では、東京陸上競技協会の皆さまに協力していただき、大会を運営して参りました。箱根駅伝本選では、東京と神奈川をまたいで開催されることから、東京陸上競技協会から約250名、神奈川陸上競技協会から約750名の総勢1,000名を超える審判員にご協力していただきます。さらに大会は、審判員の皆さまだけでなく、多くの学生補助員にも協力していただいております。16人のエントリーから漏れてしまった選手、惜しくも出場が叶わなかった大学の選手、長距離ではない他種目の選手、マネージャーなど、さまざまな立場の学生の皆さんのおかげで大会の安全が確保されています。そして大会を楽しんでくださるファンの方々、熱い戦いを繰り広げる選手たちによって大会は作りあげられています。

 トワイライト・ゲームスの大会担当、そして各大会の審判員派遣を通して、数えきれない程多くの方々に支えられながら大会を運営させていただいているということを改めて実感しました。これからも大会を運営するにあたって支えていただいている方々への「感謝」を忘れずに、活動していきたいと思います。

 箱根駅伝は、今大会で100回を迎えます。この伝統ある大会に携われることに誇りを持ち、多くの方々への感謝を忘れずに、大会当日まで準備を進めて参ります。大会当日は、緊急対応車に乗務する予定です。選手が安全に箱根路を駆け抜けられるよう、精一杯サポートさせていただきます。美しくも過酷な217.1kmを駆け抜ける23大学230名の選手への温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 最後までお読みいただきありがとうございました。