駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.44

第88回箱根駅伝学連日記ー第4回ー

加藤 裕人

 こんにちは。はじめまして。関東学連常任幹事、法政大学文学部地理学科1年の加藤裕人(かとう ひろと)です。大学では現在、自然科学、社会科学、人文科学全般を演習、実験、講義を通じて地理的・空間的視点から学んでおり今後の主専攻の決定に向けて日々勉強しています。
 私は高校までの12年間、バスケットボールを続けてきましたが、テレビ中継を通じて興味を持った箱根駅伝に少しでも近いところから関わりたいと思い、バスケットボールに一区切りをつけました。そのため、競技者としてではなく、新たに陸上競技全体を支える側となり、とても新鮮な気持ちでいっぱいです。関東学連に入ってから、約7か月が経ちましたが、その期間に私が担当した仕事を紹介したいと思います。
 はじめに、トラック競技の大会では出発係を担当しています。出発係の主な仕事は最終招集場所に来た選手に入場開始時刻とスタート時刻を伝え、プログラムに記載されている時刻通りに競技をスタートさせることです。出発係の仕事は大会で走る選手の間近で行っており、選手の喜びや悲しみを肌で感じられるため、非常にやりがいを感じています。しかし、やりがいだけではなく、出発係の仕事は大会全体の進行を円滑に進めるためにとても重要なものであり、審判の先生、学生審判、補助員との連携も種目に応じて行わなくてはなりません。
 また、普段の学連の業務では公認競技会の申請を受け持っています。公認競技会は、関東学連に加盟する各大学にて、選手が練習の成果をだすことや標準記録を突破することを主な目的として行われます。これに関して、私達は大学から送られてくる公認競技会の開催申請書、追加・中止・変更届の対応、そして記録申請をしています。記録申請については、毎月、競技会終了後に事務所に送られてくる量が多く、作業には膨大な時間が必要になります。また記録表に不備等がある場合は公認記録として認められないため慎重な作業を強いられます。

 今年度、関東学連で主催する大会も残りわずかとなりました。現在、私は箱根駅伝の準備を進めるとともに、12月下旬にグアムにて行われる選抜強化合宿の担当も務めています。学連にて扱う業務は多岐にわたっていることから、常に要領の良さが求められ、非常に大変ではありますが、選手にとって最高の場を提供できるように私自身も最善を尽くしたいです。