駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.43

第88回箱根駅伝学連日記ー第3回・For myself is for athletesー

遠藤 誉介

 はじめまして。第3回学連日記を担当しますのは、関東学生陸上競技連盟で常任幹事をしております、駒澤大学3年の遠藤誉介です。
 関東学連では、箱根駅伝をはじめとし関東インカレや関東新人などの大会運営の他、選手の強化を目的とした合宿や遠征など年間を通して様々な事業を行っています。
 私は今年7月にベルギー、スイスで10日間2試合に渡って行われたヨーロッパ遠征に、マネージャーとして帯同させていただきました。幹事長から「ヨーロッパ遠征の担当は遠藤」と言われたときは、正直、嬉しさよりも不安の方が大きかったです。昨年の同遠征で先輩が担当していて、準備で大変そうにしているのを間近で見ていたので、ヨーロッパという不慣れな土地で自分に選手のサポートがしっかりとできるだろうかという事で頭がいっぱいになっていました。
 出発前は、コーチとして帯同していただく先生とともに選手選考やその時期に現地で開催される試合を調べたり、宿泊や食事、移動方法などについて旅行会社と綿密に打ち合わせを行いました。選手のためにどうしたら良い遠征になるか考えながら準備をしているうちに、「選手にとっても自分自身にとっても実り多い最高の遠征にするんだ!」という気持ちが徐々に芽生えていき、出発当日は不安や緊張よりも期待の方が上回ってました。
 現地では選手、スタッフを含め10名分の食事や移動の手配、お金の管理などを行い、選手達が集中して試合に臨むことができるような環境づくりに努めました。やはり、日本の生活とは異なる点が多く、戸惑いもありました。ベルギー、スイスの試合はレベルが非常に高いものであり、海外選手との力の差を痛感した選手や課題をみつけてモチベーションを上げた選手など様々でした。私も、海外の大会がどのように運営されているのかを至近距離で見ることができたり、何より観客の熱気に驚きました。
 選手だけでなく私自身もこの10日間の遠征を通して、誰よりも先に目配り気配りをすることの難しさと、自分に足りない点、自分の活かすべき点、自分だからこそできることがあると実感し、実り多い遠征にすることができたと思います。
今回の第88回箱根駅伝では、小田原中継所副主任を担当させていただきます。中継所の仕事は中継所管理や走者タオル掛け、補助員の方への指示など様々ですが、今までの大会運営で得たこと、ヨーロッパ遠征での経験を最大限活かし精一杯大会運営をすることで、微力ではあっても選手のためになると信じています。20チームそれぞれの想いが詰まった襷に、小田原中継所から全チーム無事に襷が繋がって欲しいという祈りを込めて、選手達を送り出したいと思います!
予選会も終わり、箱根駅伝本大会間近となりましたが、今回も多くの方々のおかげで第88回大会が開催できると思っています。感謝の気持ちを念頭に置き、最高の舞台を準備するべく、本大会に向けてしっかりと準備をしていきたいと思っています!

ありがとうございました。

ルツェルン(スイス)の大会風景