駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.315

第10回「心からやりたいと思えること」

安野 詩織

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、はじめまして。関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、駒澤大学法学部政治学科1年の安野詩織と申します。

 この春、大学進学とともに上京し、大学の授業や課題に学連活動と、忙しくも充実した日々を送っております。

 私が関東学連の存在を知ったのは、高校を卒業した後です。特にやりたいこともなく、漠然と「大学に進学する」ということしか考えていなかった私は、高校に進学してからも勉強に注力することができず、中身のない生活を続けてきました。そんな生活を送っていた高校3年生の時、地元である栃木県で国民体育大会(以下、国体)が開催されました。中学校で水泳部に所属していた私は、競泳の大会補助員として、初めてスポーツの大会運営に携わりました。これが驚くほど楽しかったのです。国体後、「大会で活躍する選手の役に立ちたい」と考えた私は、大学でマネージャーになることを志しました。そんな私に大きな影響を与えたのが、出雲全日本大学選抜駅伝競走、全日本大学駅伝対校選手権大会、東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)の3つの大会で駒澤大学が優勝したことでした。私はこれを見て駒澤大学に進学し、陸上競技部のマネージャーになることを志望しました。晴れて駒澤大学への進学が決まり、陸上競技部を訪れた際、監督に、関東学連という陸上競技の大会運営を行っている団体があることを教えていただきました。私がマネージャーを志したきっかけは大会運営に携わったことだったため、関東学連の学連幹事になることで、自分が本当にやりたいことができるのではないかと思い、学連幹事になることを決断しました。

 学連幹事になって早半年。役職も決まり、私に大きな責任がかかる業務も任せていただけるようになりました。最初の頃は大きなプレッシャーに押しつぶされそうになりながらやっていた業務も、今では楽しく、やりがいを感じるものになっています。大会を開催する度に、選手たちの活躍に勇気をもらい、これからも頑張ろうと思うことができます。私は心からやりたいと思えることに出会えて、とても嬉しく思っています。

 さて、私は今大会で、戸塚中継所を担当する予定です。今まではテレビの中の存在だった箱根駅伝に主催者の一員として携われることに、感謝と責任を感じます。今大会は、大きな節目となる第100回大会です。選手が気持ちよく走れるような大会を作り上げられるよう精進してまいります。箱根路を駆け抜ける選手たちに、あたたかいご声援をお送りいただけますと幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。