駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.23

初めての箱根で表彰式を担当

武藤みかほ

 関東学連常任幹事の日本女子体育大学1年、武藤みかほです。

 私は第85回箱根駅伝で表彰を担当しました。表彰の主な仕事は、箱根駅伝往路表彰式や閉会式で選手に渡すトロフィーやメダルを用意する仕事です。事前の準備では、共催、後援などの関係団体にトロフィーなどの提供をお願いする仕事があります。当日は往路のスタートを見送った後、すぐに新幹線などで芦ノ湖に向かい往路表彰式の準備をします。復路では芦ノ湖のスタートは見ずに大手町に向かい、到着してからすぐ閉会式の準備に取り掛かります。箱根駅伝をやっている間、ほとんどレースを見ていないので箱根駅伝をやっているという実感は沸きませんでした。去年まではテレビの前で観戦していたので、先輩方は裏でこんなことをしていたのかと色々驚くこともありました。テレビではよくタオル掛けや給水などをしている学生を見ますが、テレビに映らないところでもたくさんの学生が動いているのです。

 表彰の仕事は関東女子駅伝の時にも担当しましたが、箱根駅伝ではやる事も多く、予想以上に大変でした。今回は選手に贈られるメダルのデザインを変更したのですが、そのデザインを学生で考えました。なかなか良いアイディアが浮かばず、業者の方にギリギリまで待ってもらう形になり、ご迷惑をおかけしてしまいました。デザインはシンプルなものですが、メダルが完成して現物を見たときは、ほっとしました。

 閉会式のとき、選手にメダルが渡って、その笑顔を見たときは感動しました。表彰の仕事をやってよかったと思えました。箱根駅伝表彰の仕事をやるにあたって、わからないことばかりで不安でいっぱいでした。各団体の代表の方に閉会式にご来場いただいたり、トロフィーなどの大切な品を扱ったりするので、丁寧な仕事が求められます。私はどちらかというと大雑把な方なので、私には表彰は向いてないのかなと思うこともありました。たくさん失敗もしたし、関係者や先輩方にはたくさん迷惑をかけてしまいました。箱根駅伝は本当にたくさんの方の協力があり、行われているのだと痛感しました。協力してくださった方、先輩方には本当に感謝しています。

 初めて箱根駅伝に関わり、今までしたことのないたくさんの経験をさせていただきました。同年代の仲間達はみんな中継所で仕事をしていたので、私はみんなとは一味違う経験ができました。たくさんいい経験をさせていただいたのですが、その分反省もたくさんでました。反省を来年に生かし、さらに成長して第86回箱根駅伝を迎えたいです。

燦然と輝く金メダル!デザインも学生が考えた渾身の作品です。