駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.24

関東学連選抜の軌跡

岩佐 実徳

 東京農業大学2年生で関東学連で幹事を務めている岩佐実徳と申します。今回の箱根駅伝では、関東学連選抜チームのマネージャーを務めました。関東学連マネージャーとして体験したことを紹介したいと思います。

 去年の春に学連に入ってから、始めて私が中心となって動く仕事を任された。箱根駅伝予選会が終わるとともに、関東学連選抜が始動しはじめた。右も左も分からない状態から始まった。正直、自分が学連選抜のマネージャーで、自分を中心として、学連選抜が箱根駅伝に出場することが、このときはまだ実感としてわかなかった。

 学連選抜のマネージャーをやっていく中で、自分が本当に学連選抜のマネージャーなんだと実感したのは、10000m記録挑戦会のあとに行ったミーティングで選手・スタッフが全員集合したときのことである。このとき、初めて選手・スタッフと顔を合わせた。「自分が連絡した人が、この場に集まってきてくれた。」当たり前と言えば当たり前のことだが、何かとても新鮮に感じた。このメンバーで関東学連選抜を創っていくということが、とても現実味を帯びてきた感じがした。

 選考の遅れによって、去年よりも全体で集合する機会が1回減ってしまい、チームワークを深めることができるか心配されたが、合同合宿や合同練習会を通して、すぐに打ち解けることができた。自分も一つ一つの仕事をこなすことで、仕事に慣れ、マネージャーとしての自覚が生まれてきた。
 そして、箱根駅伝当日を迎えた。当日は、監督の補助として、選手の後ろにつく運営管理車に乗車した。今までテレビ越しに見てきた箱根駅伝を、こんなにも間近に肌で体験できることに感動を覚えた。レースでは10区の佐野さん(麗澤大・3年)が、大快走を演じ、12位から9位まで順位を上げ、ゴールへと飛び込んだ。学連選抜は見事シード権を獲得し、予選会からの出場校の1校増枠につなげることができた。箱根駅伝に大学として出場できなかった各校のエースが、母校の無念を胸に襷をつなぎ、一人一人が最大限の力を発揮し、学連選抜は有終の美を飾ることができたと思う。本当に総合力でシード権を獲得したチームで、合同合宿や合同練習をやった甲斐があったと思った。

 最後に、成田監督を中心にスタッフ陣、選手一同、協力してくださった各校のマネージャーの方々、本当にありがとうございました。皆さんあっての関東学連選抜チームでした。

関東学連選抜マネージャー
岩佐 実徳

閉会式後、関東学連のスタッフみんなで記念撮影をしました!