駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.302

第37回「99回分の積み重なりの歴史について」

福田 優依

 みなさん、こんにちは。関東学連で常任幹事を務めています、明治大学3年の福田優依と申します。大学では東アジア近辺の歴史について研究しています。

 さて、本連盟学連幹事は全体で40名いるのですが、11/1に副幹事長をトップバッターとして、駅伝ひろばの掲載をはじめて、残りは私も含め4名となりました。

 99回大会も残り5日で号砲です。

 1年間全てが内容の濃い毎日であったはずなのに、時の流れが早く、あと少しで4年生の先輩方が引退してしまうこと、それに伴いわたしたちが最上級生になることに一抹の不安を覚えています。

 箱根駅伝は次の大会で100回目を迎えます。

 これまで、箱根駅伝は1920年の創設から100年を超える長い間、多くの人に愛され、守られ、育てられてきました。冒頭に記した通り、私は大学で歴史を学んでおり、これほど長い間大会が続いていることを歴史の観点から考え、日々感動しています。

 来年度もきっと、同じ時期に、100年の重み、凄みについて、駅伝ひろばで原稿を書かせていただくかと思いますが、今年度も、この「歴史」について焦点を絞ってお話をしようと思います。

 箱根駅伝は様々な人の思いが積み重なった歴史であると思います。出場チームは毎年、自分自身のため、OBのため、誰かのために走り、結果を後輩に引き継ぎます。私たち関東学連は、箱根駅伝が守られ、愛される存在でいられるように、そして選手が安全に走れるように、大会を準備します。

 箱根駅伝をご覧になっている皆さんは、箱根駅伝を愛しているだけではなく、良さを皆さんの周りに伝えることで、知らず知らずのうちに箱根駅伝の輪を広げているでしょう。箱根駅伝に関わる全ての人が、未来に、様々な形で、箱根駅伝を繋いでいると思います。

 私が積み上げて来たことや、箱根駅伝をより良くするために変えたことは、きっと今一緒に活動をしている後輩や、そのまた後輩に引き継がれていくでしょう。私ももちろん、同じく箱根駅伝を愛している先輩方の意思を引き継いでいます。関東学連で常任幹事として箱根駅伝に関わることができるのは残り1年程度ですが、その1年が大きな歴史の一ページになることを誇りに思います。また、その中で自分を見つめ直し、学びを得られるように日々精進していこうと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 これからも箱根駅伝の応援をどうぞよろしくお願いいたします。