駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.232

第2回「あたりまえではない」

茂木 麻実

 学連日記をご覧の皆様、初めまして。関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、青山学院大学総合文化政策学部1年の茂木麻実と申します。大学では、渋谷という土地柄を生かし、アートや文化・都市創造の活動について学んでいます。まだまだ学業と学連の活動との両立に苦労していますが、充実した日々を送っています。

 私は中学校ではバレーボール部に、高校では創作ダンス部に所属していました。それまでは全くの無縁であった陸上競技に興味を持ったきっかけは第92回の箱根駅伝でした。箱根駅伝のコース付近に住んでいた私にとって、見慣れている道に多くの人が集まり、その歓声の中を駆けてゆく選手たちの姿をみて、私の中に衝撃が走ったことを今でも覚えています。そこから様々な競技会に足を運ぶようになり、陸上競技の素晴らしさに魅了されていきました。その中で、陸上競技の選手を支える立場になりたいと思っていた私は、高校生の時に関東学連の学生幹事の存在を知りました。元々、体育祭や文化祭などの学校行事の運営に参加することが好きであったこともあり、大学生になったらここで活動したいと思うようになりました。

 今では憧れの学連幹事となり、陸上競技の魅力を知るきっかけとなった箱根駅伝に携われていることをとてもうれしく思います。

 そんな箱根駅伝の準備が着々と進む中で、箱根駅伝をはじめとするすべての大会の開催が当たり前ではないということを、強く感じています。備品の手配や会場の設営、陸協の先生方や学生審判・補助員の派遣要請など、ただ陸上競技を「楽しく観戦するだけ」であった以前の私では想像できないほどの業務があります。また、大会の運営には、関係各所の皆様、陸協の先生方、学生審判・補助員、そして楽しんでくださるファンの皆様、さらには熱い戦いを繰り広げてくれる選手たちの存在が不可欠です。7月から本格的に学連の活動に参加し、いくつかの大会を経験させていただいたことで、一つの大会を作り上げるのにはたくさんの時間と労力、そして人々の協力がなければならないことを実感しました。

 箱根駅伝当日は、緊急対応車両に乗務する予定です。大会の開催が当たり前ではないことを常に念頭に置き、大会の開催、そして協力してくださる方々に感謝を忘れず、精一杯業務を務めさせていただきます。

 拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 当日はテレビの前で温かい応援の程よろしくお願いいたします。