駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.274

第9回「邁進」

小谷野 香澄

 駅伝ひろばをご覧の皆様、こんにちは。関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、日本女子体育大学3年の小谷野香澄と申します。

 学連幹事としての活動が2年目となり、今年は昨年よりも各競技会へのこだわりを強く持つようになりました。昨年までは競技会の準備や当日の流れを目に焼き付け、体に覚えさせることで精一杯でしたが、今年からは自ら進んで意見を出し、積極的な活動をすることが出来た、「邁進」の1年となりました。

 今年は、有観客開催の競技会が戻ってきた年でした。私は昨年に引き続き、競技進行を担当させていただきました。5月に行われた関東インカレでは、新しくなった国立競技場の特性を生かした競技会を創り上げるために、リレー種目決勝でのゲート入場や4面ある大型スクリーンの運用を計画しました。3年ぶりの開催となった8月のトワイライト・ゲームスでは、観客と選手が一体となる競技会を演出するために、観客席に向かっての選手紹介や各種目優勝者インタビューを実施しました。熟考して入念に計画をして臨んだものの、大会当日の瞬時の判断や対応は未だに難しく、やはり実力不足を感じました。しかし、先生方や陸上競技協会の皆様、企業の皆様、学生審判員・補助員で来てくださった皆様に支えられながら終えた競技会を通じて、成長を感じた2年目にもなりました。それと同時に、選手を支えている私たちの活動は、選手に支えられていることを実感する日々でした。今後は、自分が得た知識や経験、歴代の先輩方が残してくださったことを後輩に引き継げるよう、さらに邁進してまいります。

 さて、今回で箱根駅伝は99回を迎えます。今回の箱根駅伝ではポスターを担当させていただきました。99回大会のポスターは、各校のたすきの色と色が混ざり合った背景に目を引かれるデザインとなっております。各校の象徴となる色は伝統であり、今後も引き継がれていくものではないかと思います。そして、1920年から長く続く箱根駅伝の伝統を99回、100回、101回、102回と引き継ぎ、これからも皆様に愛される大会であってほしいと願います。

 箱根駅伝当日は小田原中継所を担当する予定です。新年のご多忙な時期にもかかわらず、ご理解とご協力をしてくださる多くの方々が支えていただいているからこそ開催できることを忘れずに改めて気を引き締め、準備を進めてまいります。

 拙い文章ではありましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。大会当日、新春の箱根路を駆け抜ける選手たちへ熱いご声援をよろしくお願いいたします。