駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.286

第21回「学びと発見」

次呂久 直子

 駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして。

 関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科1年の次呂久直子と申します。

 大学では、主にスポーツマネジメントを学んでいます。大学で学んだことを関東学連での活動にも生かし、関東学連での活動で学んだことが大学での学びにもつながっています。

 4月に学連幹事として活動を始めてから、あっという間に8か月が経とうとしています。まだまだ大学と学連の活動の両立に苦戦する日々ですが、新たな学びと発見の日々にワクワクしております。

 さて、中学・高校6年間陸上競技に取り組んできた私は、選手として陸上競技に関わるのは高校までと決めていました。そこで、大学進学後に何をしたいのか考えたときに、私の中にあったのは「陸上競技に関わり続けること」でした。そこで出会ったのが、大会を作り上げる立場から陸上競技に関わる「関東学連の学連幹事」でした。関東インカレから箱根駅伝の運営まですべてに関わることができるということは、トラックからロードまで陸上競技すべてが大好きな私にとってはとても魅力的でした。

 実際に学連幹事となり、様々な大会を経験し、外から見ていた陸上競技を中から見ることができる幸せを感じるとともに、裏方の仕事の大変さ、そして重要さを実感しております。大会は、私たち学連幹事だけでなく、関係各所の皆様をはじめ、審判員の方、大学の学生審判・補助員、そして陸上競技を楽しんでくださるファンの皆様、さらには熱い戦いを繰り広げてくれる選手たちがいることで成り立っていることを、私は先月行われた箱根駅伝予選会において補助員派遣を担当させていただいた際に強く実感いたしました。3年ぶりの公道を使用してのレースということもあり、分からないことばかりの中でしたが、当日は朝早くから約700人の補助員の方々に来ていただき、大会が無事に終了したときには、ほっとしたと同時に支えてくださる方々への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

 箱根駅伝当日、私はスタート・フィニッシュを担当する予定です。今までテレビの向こうの世界だった箱根駅伝の運営に携われることに高揚すると同時に、身が引き締まる思いです。この大会に向けて万全な態勢を整えてくる選手たちを、万全な態勢で送り出し、迎え入れることができるように、残りの期間準備を進めてまいります。

 最後までお読みいただきありがとうございました。大会当日は、新春の箱根路を全力で駆け抜ける選手への温かい応援をよろしくお願いいたします。