駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.317

第12回「100回分の想い」

加納 咲楽

 駅伝ひろばをご覧の皆様、こんにちは!関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、早稲田大学3年の加納咲楽と申します。

 気が付けば朝夕がめっきり寒くなり、今年も残り2か月を切りました。今年度は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に変更されたことから、観客の入場や集団応援の規制が緩和された中での競技会運営となりました。私にとっては、初めてコロナ禍以前のような競技会を体感する機会となりました。色とりどりの学校旗、各大学独自の応援歌、出場する選手の応援に駆けつけた部員やチームスタッフの歓声で、競技場全体が包まれる光景を目の前にし、応援がもたらすエネルギーの大きさに圧倒されました。この2年間、学連幹事として競技会運営に携わる中で、ひとつの競技会を作り上げるためには、様々な方の支援があってこそだと、日々痛感しています。それと同じく、各大学にもコーチ、マネージャー、OBOG、応援団など、それぞれの選手を支える多くの関係者がいることを改めて実感しました。

 大会を運営する立場にいると、選手の安全面や競技に集中できる環境への配慮を最優先で考えてしまいがちではありますが、各選手を応援したい関係者や観客の想いを含めてひとつの競技会であることを肝に銘じて、今後も活動していきたいと思います。

 箱根駅伝当日は、鶴見中継所を担当する予定です。今大会は、第100回という大きな節目を迎えます。箱根駅伝は、選手の方々はもちろんのこと、協賛企業、競走路周辺の地域の皆様の大会に対する理解、付き添いや給水、コーチ、スタッフとして、出場する選手やチームを支える皆様など、運営に関わる多くの協力があってこそ続けることができた大会であると思います。箱根駅伝に関わってくださった全ての皆様の100回分の想いを胸に、また、今大会が次の101回へとつなぐ新しい幕開けとなるよう、誠心誠意、準備に努めてまいります。23校の各選手へ、暖かな応援をどうぞよろしくお願いいたします。