駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.318

第13回「培ってきたもの」

松尾 航

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは。

 関東学連で常任幹事を務めております、東洋大学国際観光学部3年の松尾航と申します。トラック&フィールドのシーズンが終了し、1014日には箱根駅伝の予選会が行われ、本選出場校も出揃い、いよいよ箱根駅伝の季節がやってきたことを実感しております。

 2023年に入ってからは、大会運営に加え、様々な業務に携わることができました。2月には強化合宿の帯同で沖縄県石垣島へ、4月と8月には第100回箱根駅伝の記念シンポジウムで京都府と熊本県へ、6月には日本選手権の研修で大阪府へと、1年を通して様々な地へ足を運ぶことができました。新型コロナウイルス感染症における規制緩和に伴い、多くの強化合宿が再開し、その中でも最も世界に近いといわれている短距離種目のひとつである、男子110mHと女子100mHの合宿に帯同できたことは、大変刺激となりました。また、日本選手権の研修では、普段担当している報道の業務を間近で見学し、日本トップレベルの大会でフォトセッションの流れを学びました。実際に9月に行われた日本インカレのフォトセッションで経験を活かすことができ、自信につながりました。

 学年が上がるにつれ、業務の幅が広がり学連幹事としての知識と経験を積むことができると同時に、緊張感と責任も増します。これまでお世話になってきた4年生も今回の箱根駅伝をもって引退となり、いよいよ私たちの学年が最上級生となります。私自身、大会運営を始め報道担当としての業務でもまだまだ至らぬ点が多くありますが、これまで先輩方からご指導いただいたことを活かしつつ、陸上競技経験の無かった私が現場で積み重ねてきた時間と経験をもとに、頼れる後輩と共に今後も気を引き締めて残りの学連幹事としての業務を全うして参ります。

 さて、箱根駅伝当日は平塚中継所を担当する予定です。100回という歴史を紡いできた箱根駅伝に携われることに感謝をするとともに、第101回大会以降の新たな歴史の始まりにふさわしい大会となるよう、最善の準備をし、大会までの期間を過ごしたいと思います。

 大会当日は箱根路を駆け抜ける選手への、熱い応援をよろしくお願いいたします。