駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.59

第88回箱根駅伝学連日記ー第19回ー

稲毛 梨恵

 はじめまして、早稲田大学国際教養学部4年の稲毛梨恵です。留学が必修の学部のため、学連内では珍しく2年次に1年間の留学を経験させていただきました。私は3年次より、日本学生陸上競技連合で会計をしておりましたが、12月10日に行われた日本学連の理事会で、日本学連の4年生としては実質の「引退」をしました。しかし、抱える業務や後輩への引き継ぎがあり、そして何よりあと2週間強に迫った箱根駅伝で本当に学連を引退となります。

 私は、全国の学生競技者約18,000人の登録や保険を担当し、ユニバーシアード派遣のため中国に行ったり、熊本での日本インカレ開催を経験したりと、今年1年で豊富な経験を積むことができました。特に、ユニバーシアード派遣では陸上競技選手団の窓口となり、国際大会へトップアスリート・スタッフ陣を送りだすという任務を経験しました。目まぐるしい日々でしたが、それと同時に、大きな達成感と自信を得ることができました。

 そして4年生にもなり、自チーム・早稲田大学競走部への思いは強いです。思い返せば、1年間の留学を控える私を一度は断りながらも受け入れてくれた競走部。どうしても日々の業務に追われ、部活にあまり顔を出せていませんが、心の中では全力応援しています。学連は部と離れ活動するため、「彼らのために何ができているのだろう」と考えてしまうこともあります。しかし、学連の活動を全うすること、私の持つ任務をやりきること、これが全ての学生競技者を支え、そして結果的に競走部を支える、ことに繋がるのだと信じています。

 最後になりますが、箱根駅伝では4年間、スタート・フィニッシュ地点を担当しています。箱根路でおそらく最も盛り上がる場所、そこで全ての選手を送りだし、迎えることが任務です。陸上に、競走部に関わる原点となった、この大会のど真ん中に主催者として参加するのは、4年生になっても不思議な気持ちになることがあります。この箱根路に皆、すべてを懸けて挑んできます。4年間の集大成、これまで培ってきたもの全てをぶつけて、私たち運営側も全力で応えていきます。

 当日、沿道に足を運んでいただける方はもちろんのこと、お正月を家で過ごされる方もテレビの前で箱根駅伝をお楽しみください。

 それでは、1月2日、3日にお会いしましょう!