駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.252

第22回「あたりまえでないこと」

安岡 あき実

 駅伝ひろばをご覧の皆さん、はじめまして。関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております中央学院大学2年の安岡あき実と申します。大学では、法学部・司法コースで、将来の夢でもあるパラリーガルを目指し日々勉学に励んでいます。また、環境・差別問題に興味関心をもっているため国際情勢のゼミに入りニュース検定2級合格を目指しています。

 私は小さい頃からバレーボール選手にあこがれていたため、陸上競技に関わったことはありませんでした。中学時代もバレーボール部に所属し、副部長という立場から部活動最優先の日々を過ごしました。そんな私が、陸上競技に興味を持ったきっかけはこの箱根駅伝でした。中学生の私から見た箱根路を走る選手はとても大きく遠い存在に感じ強い憧れを抱きました。その時から、駅伝を走る大学に入学し、裏で選手を支える存在になりたいという新たな夢を持つようになりました。

 新型コロナウイルス感染症の影響もあり、フレッシュな1年生はすべて家で過ごしましたが、2年生から学連幹事としての活動をスタートすることができました。

 同じ学年の仲間とは1年遅れての活動となり、業務に慣れ始めている仲間たちの中に陸上を何も知らない私が飛び込むというのは想像していたよりもはるかに厳しいことでしたが、先輩や同期、励まして背中を押してくれる友人のおかげで現在は陸上競技をもっと知りたいと思えるほど毎日の業務にやりがいを感じながら活動をしています。

 学連幹事という活動を通して、私は本当に環境に恵まれていると再確認することができました。箱根駅伝に出会えたこと、そのことで陸上競技を深く知ることのできる立場になれたこと、つらい時に声をかけ励ましてくれる先輩方ができ、一緒にたくさんの時間を共有してたくさんのことを乗り越えるために頑張れる同期や後輩ができたこと、すべてがあたりまえではないということを強く感じることができました。またこの活動をしないと出会えなかった方々と出会うことができました。この幸せな出会いへの感謝を決して忘れずに学連幹事としての活動を最後までやり遂げたいと思います。

 箱根駅伝当日は、スタートフィニッシュを担当する予定です。箱根駅伝も選手や、チームスタッフ、大会運営にご協力してくださる方々、地域の方々がいてくださることで開催することができます。感染症対策を十分にしながら開催できることがあたりまえでないことを忘れずに運営をしてまいりますので、テレビやラジオの前から箱根路を走る選手たちの応援をよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。