駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.328

第23回「視点」

永田 佳代

 駅伝ひろばをご覧の皆さん、こんにちは。関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、東洋大学国際学部3年の永田佳代と申します。

 今日から12月に入り、今年も残すところあと1か月となりました。

 皆さんにとって今年1年はどんな年だったでしょうか。

 私にとってこの1年は、運営に関わる様々なことを新しい視点で考えさせられた一年となりました。

 先ず、箱根駅伝が終わって間もない1月下旬に、やり投げの強化合宿を担当しフィンランドに帯同させていただきました。選手の競技に対する意識の高さ、指示の飲み込みの速さなど驚かされるものがありましたが、その中でも大会に対する考え方は私自身、なるほど、と思わせられるものがありました。これまであまり意識してこなかった細かい部分も、実際に競技する選手には重要な事であることや、その大会にかける想いなど、1週間という短い期間でしたが大会を選手の視点で考えることができ、有意義な合宿となりました。

 また、今年度は日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)をはじめとした、日本学生陸上競技連合が主催する大会に参加させていただきました。関東学連から離れた組織で活動するにあたり、関東とは異なる運営の方法があることを学びました。

 加えて、各地区の陸上競技協会によっても運営の方法が異なったり、開催する会場によってルールも異なったりします。それらに参加させていただいたことによって、今まで十分だと思っていた私たちの運営方法も、まだまだ見直すところがたくさんあることに気づかされ、一段と視野が広がりました。

 さて、今年度の箱根駅伝も鶴見中継所を担当する予定です。私が皆さんと同じようにテレビで観戦していたこの大会もついに100回を迎えます。駅伝ファンの皆さんなら誰もが1つは思い出に残っている箱根駅伝があるのではないでしょうか。この100回大会が皆さんにとって思い出になるように、また出走する選手にも今までで一番良い箱根駅伝だったと感じてもらえるように、最善を尽くして参ります。

 新春の箱根路を駆け抜ける選手へ温かい応援を、どうぞよろしくお願いいたします。