駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.244

第14回「前向きに」

松尾 航

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、はじめまして。

 関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、東洋大学国際観光学部国際観光学科1年の松尾航と申します。大学では、ホテルマンという将来の夢の実現に向けて、ホスピタリティにおける「おもてなし」とは何かについて、また、観光産業や、都道府県に点在する観光地についてなどを学んでいます。

 私は、大学入学まで陸上競技とは無縁でしたが、駅伝が好きで中継所に観戦に行ったり、テレビの前で応援をしたりしていました。

 小学校の時には野球、中学・高校ではバドミントン部に所属していました。そんな私が陸上競技に興味を持ったきっかけは、現在通っている東洋大学の「その1秒をけずりだせ」という言葉にあります。私はこれまで、野球においてはバットやグローブ、バドミントンにおいてはラケットなど、道具を使うスポーツに触れてきました。その一方で陸上競技は、身体ひとつで一生懸命に走り、数秒を縮めるために何か月も何年も練習を積み重ね、記録を更新していく選手の姿に、強く感銘を受けました。この時私は、「自分は走らなくても、マネージャーという形で選手の目標達成の手伝いをしたい」と思い、大学の陸上競技部にマネージャーとして入部を申し込みました。しかし、陸上競技経験の無い私に、すぐにマネージャーとして活動をするのは大変ではないかとのお話をいただき、その際に学連幹事として活動を勧めていただきました。私は、「部に直接関わることが出来なくても、違う形で陸上競技に携わりたい」という思いから、学連幹事としての所属を決めました。

 現在私は報道担当として、日々先輩方から沢山のことを教えていただきながら、陸上競技という大好きなスポーツに運営という立場で携わらせていただき、大変ではありますが、楽しく充実した学連幹事としての時間を過ごしております。

 私は今回の箱根駅伝に、関東学生連合チームのマネージャーとして携わっております。陸上競技経験がない故、選手目線での判断が難しく、戸惑う毎日ではありますが、昨年度担当された先輩や、チームスタッフや選手の意見を仰ぎながら、自分自身にできることを一生懸命に取り組んでおります。大会当日まで、選手が怪我無く最高の状態で本選に臨むことができるよう、スタッフの一員として努めたいと思います。

 箱根駅伝当日は、「応援したいから、応援に行かない」という言葉のもと、テレビやラジオから、箱根路を駆け抜ける選手の応援をよろしくお願いいたします。