駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは。関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、日本体育大学4年の古屋敷律希(こやしき りつき)と申します。
月日が経つのは早いもので、この駅伝ひろばを書かせていただくのも今回で最後となりました。そして、学連幹事として陸上競技の運営に携わるのも12月30日の全日本大学女子選抜駅伝、1月2日・3日の箱根駅伝を残すのみとなりました。全ての選手がそれぞれの大会でベストパフォーマンスを発揮できるよう精一杯準備をしていきます。
さて、私は関東学連から派遣され、日本学生陸上競技連合(日本学連)の幹事長を務めております。2021年を振り返りますと、例年、他の大会と併催している3月の日本学生ハーフマラソン選手権大会は初の日本学連単独での開催、9月の日本学生対校選手権大会(日本インカレ)は緊急事態宣言期間中の開催となるなど、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた1年となりましたが、非常に有意義な経験ができたと感じております。
このコロナ禍において、さまざまな場面で変化が求められてきました。今までの「当たり前」が「当たり前」ではなくなり、物事を一から見直す機会が増えたことで、多くの「支え」によって大会が運営できているということを改めて実感することができました。
例えば今年度の日本インカレは、緊急事態宣言下にも関わらず感染症対策にご理解をいただき開催を認めてくださった行政の方々、競技運営や大会運営に携わってくださった埼玉陸上競技協会、学生審判・補助員など多くの方々に支えられて開催することができました。また、備品の手配やプログラムをはじめとする制作物の作成、宿泊施設の手配など競技会運営とは直接関係のない部分においても、多くの方々にご協力いただきました。
私自身、学連での活動に慣れてしまったことで、活動に関係する様々な物事を「あるべきもの」として捉えていたように感じます。しかし、このコロナ禍において、大会を開催できることは「当たり前」のことではなく、多くの方々のご理解とご協力があって成り立っていること、私たちはその「支え」がなければ競技会だけでなく準備さえもままならないということを実感し、今まで以上にご協力いただく方々への感謝の気持ちもより一層強くなりました。学連幹事としての活動を通じて、このような経験ができたことは私とってかけがえのない財産であると思います。
拙い文章となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。大会当日、新春の箱根路を駆け抜ける選手たちに、テレビやラジオからの熱いご声援をよろしくお願いいたします。