駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.313

第8回「延長線」

桑原 悠真

 駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして。

 関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、東京学芸大学教育学部1年の桑原悠真と申します。

 私は幼い頃からスポーツ観戦が大好きで、陸上競技はもちろん、野球、サッカー、バスケットボールなど様々なスポーツを観てきました。その中でも最も好きなスポーツは大学駅伝でした。10月の出雲駅伝から始まる大学駅伝シーズンは1年間で最も楽しみにしているシーズンであり、そのなかでもお正月の風物詩である箱根駅伝は私にとって格別な駅伝大会でした。

 高校生の時には、自分で決めたテーマについて調査し論文を書くという授業で、私は箱根駅伝についての論文を書きました。過去10年間の出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝予選会の順位や10000mの持ちタイムが、箱根駅伝の順位とどのように関連しているか考察したり、各チームの区間配置の傾向について分析したりして、近年の箱根駅伝の特徴について調査しました。

 このように、もともと私はスポーツについて研究することに興味があったため、現在、大学では教育現場におけるスポーツの在り方について学んでいます。学連幹事として活動しようと思った理由としては箱根駅伝に興味があったことはもちろん、大学で学んでいる事柄の延長線として、大学スポーツの運営に携わる経験ができることは自分の将来にとってもプラスになると考えたためです。

 現在私は関東学連から派遣され、日本学生陸上競技連合の常任幹事として活動しています。昨年まで駅伝を観戦する私の楽しみを掻き立ててくれる存在だった出雲駅伝にも運営側として携わるようになり、立場の変化に身の引き締まる思いです。関東学連を含め、各地区の学生陸上競技連盟を統括する組織の一員としての自覚と責任を持ち、これからも精一杯活動していく所存です。

 箱根駅伝当日は平塚中継所を担当する予定です。大好きな箱根駅伝の第100回大会という大きな節目に立ち会えることに感謝と喜びを持ちながら、選手、観客の皆様、関係各所の皆様など、携わっていただくすべての方々でこの記念大会を創り上げたいと思います。美しくも過酷な新春の箱根路を駆ける選手たちに熱い声援をよろしくお願いいたします。