駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.312

第7回「心の支え」

三浦 拓也

 駅伝ひろばをご覧のみなさま、こんにちは。関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、東海大学2年の三浦拓也と申します。

 夢に見た箱根駅伝の運営を経験してから早くも10か月が経過しました。気づけば第100回箱根駅伝がすぐそこまで迫ってきています。ついこの間まで1年生だった私も2年生に進級し、後輩ができました。このような環境の変化を乗り越え、少しずつではありますが、できることも増えてきたと感じます。

 2023年度は、日本学生陸上競技連合の副幹事長として活動する中で、大変貴重な経験をさせていただいたと共に、大きな壁に直面した年でもありました。憧れの箱根駅伝の運営を終え、新たな1年に希望と不安を抱きながら臨んだ3月の日本学生ハーフでは初めて大会担当を務めました。大会自体は先輩方や同期達の協力もあり無事に終えることができましたが、上手くいかないことも多く、ほろ苦い経験となりました。同期達に励まされながら何とか4月以降も大会運営に当たりましたが、自分自身あまり成長を感じることができず、私には焦りと凄まじい不安が襲いかかっていました。

 日本学連の大会運営は、各地区にある学生陸上競技連盟から派遣される学生幹事の協力を得ながら実施します。日本学連の大会運営にあたる中で常々感じるのは、各地区学連の幹事の「あたたかさ」と「やさしさ」です。彼らは、私が失敗続きで落ち込んでいると声をかけてくれたり、励ましの言葉を送ってくれたりします。この「あたたかさ」や「やさしさ」は私自身の大きな大きな心の支えであり、学連活動をする中での励みとなっています。地区学連で活動する仲間の中には、競技を継続しながら学連の活動を行っている人も多くいます。そのような仲間たちと活動していると、陸上競技経験のない私には新鮮な学びが多くあり、それも地区学連の仲間と大会運営を行う喜び、楽しみとなっています。また、私に襲いかかってくる焦りや不安を和らげてくれるだけでなく、学連の活動を続けていく大きな活力ともなっています。この1年間、何度も何度も挫けそうになりましたが、ここまで続けることができたのは、励まし続けてくれる同期と、地区学連の方々の「あたたかさ」と「やさしさ」があったからです。感謝してもしきれません。

 箱根駅伝は様々な困難を乗り越えて、今年度ついに第100回大会を迎えます。数々の先人たちが駆け抜けた箱根路にまた新たな歴史が刻まれることでしょう。そのような節目の大会に学連幹事として携われることは私にとって誇り高いことです。大会当日は戸塚中継所を担当する予定です。選手たちのサポートに全身全霊を尽くします。箱根駅伝をご覧になる皆さまは、ぜひ出場する23校に温かいご声援をよろしくお願いいたします。また、この大会には東京陸協・神奈川陸協の皆様や学生補助員のご協力があることを念頭に置きながら、箱根駅伝を楽しんでいただきたいと思っております。拙い文章となってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。