駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.284

第19回「変わらない思い」

長束 文

 駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして!関東学生陸上競技連盟で幹事を務めています、お茶の水女子大学1年長束文と申します。

 大学では、ジェンダー学をはじめ生活に基づく様々な事象の現状やその問題点がなぜ起こるのか、どのような社会の仕組み、歴史がその事象を作り上げているのかについて学んでおります。大学の勉強は専門的なものが多くレポートに追われる生活に苦戦しつつの毎日ですが、高校時代から学びたいと思っていたジェンダー学に触れることができ充実しております。

 箱根駅伝まで1か月近くとなりました。皆さんにとって箱根駅伝とはどのようなものでしょうか。ここで、私にとって箱根駅伝がどのようなものなのか少しお話ししたいと思います。私は祖父、父の影響で、幼い頃からお正月に箱根駅伝を祖父母の家で、テレビで見るというのが恒例行事でした。中学生になり、家族と共に初めて芦ノ湖に足を運び選手を目の前で見た時の迫力は今でも忘れません。毎年、箱根駅伝が終わると1週間ほど、箱根駅伝ロスになり本選の録画や今昔物語、ドキュメンタリー番組を端から見ていました。そして、箱根駅伝は関東学連の学生が主体になって運営している大会であると知り、大学生になったら必ず学連幹事になり、箱根駅伝に関わりたいと思っていました。また、中学生時の自主研究で「長距離選手にとって良い食事とは?」という題で箱根駅伝の出場校の食事について調べ研究し、発表したこともありました。中高生時代様々なことに触れ、自分の将来について考える中で薬剤師、臨床心理士、栄養士と将来の夢が変わっていきました。そんな中、ずっと変わらなかった気持ちが箱根駅伝に関わりたいでした。念願の学連幹事になるということは小さい頃から、失敗することを恐れて何か新しく始めることが、とても高いハードルだと感じてしまう性格の私にとって大きな挑戦でした。学連幹事になり8か月、そんな自分の殻を破る日々を過ごしています。

 関東学連の活動を通して、今まで観る立場から運営する立場と変わり、大会というのは選手や運営に協力してくださる方々などたくさんの方々に支えられていることを実感しています。その感謝を忘れず、活動を頑張っていきたいと思っております。

 箱根駅伝当日、私はスタート・フィニッシュ地点を担当する予定です。今まで、観客のひとりであった箱根駅伝の運営に携われるということで、嬉しさと責任感を噛み締めながら、

 精一杯準備してまいります。

 新春の箱根路を駆け抜ける選手への応援を、どうぞよろしくお願いいたします。最後までお読みいただきありがとうございました。