駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.239

第9回「運営側の魅力」

加納 咲楽

 駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして。

 関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、早稲田大学スポーツ科学部1年の加納咲楽と申します。大学では、実際に様々なスポーツに触れながら、スポーツに関する知識を幅広く学んでおります。入学してから半年たちましたが、まだまだ片道3時間通学の生活には慣れなく、毎朝眠気と戦う日々が続いております。

私は、小さいころから動くことが好きでしたが、中学、高校とグラウンドがない学校に進学したため、陸上競技部はなく、自分自身が体を動かす機会は限られていました。そのため学校では、体育祭を始めとした行事の実行委員の活動に力を入れていました。中でも印象に残っているのは、4年間続けた体育祭の実行委員です。

 中学1年生の時に初めて行った体育祭は、6学年対抗という形でおこなわれることもあり、学年全体が一体となって応援する空気や熱量がものすごく、小学校での運動会との規模の違いを感じ、一瞬で圧倒されたことを今でも覚えています。この空間を作る手伝いがしたいと思い、中学2年次から活動することができる実行委員に志願しました。基本生徒主体の体育祭であり、受付、器具準備、進行、審判、アナウンスから、会場となる代々木体育館等での分刻みのスケジュール調整など、責任や大変さももちろんありましたが、大好きな体育祭を支えているという実感も大きく、また無事にやり終えた後の達成感から楽しさややりがいを感じることができました。

 大学でも、様々な活動を支えたいと考えていたところ、箱根駅伝等の学生の様々な陸上競技大会の運営を行っている関東学生陸上競技連盟の存在を新聞で知りました。箱根駅伝という多くの人に観戦いただく正月の一大競技会の運営にかかわることができるのは非常に貴重な経験であり、またとても楽しそうだと惹かれたのが学連幹事になろうと思ったきっかけです。

 大会当日は、鶴見中継所を担当する予定です。これまで私にとって箱根駅伝といえば、夢中になってテレビ観戦するものでしたが、今大会はいつもと違う年明けになると思うと不思議な感じです。大会当日まで、残りわずかとなってまいりました。自分の役目を一点一画おろそかにせず、精一杯業務に励んでいきたいと思います。

 テレビやラジオ等から、箱根路を駆け抜ける選手に応援よろしくお願いいたします。