駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.133

第9回「1年の集大成」

蔵並 香

 こんにちは!関東学生陸上競技連盟(関東学連)で常任幹事を務めております、東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科1年の蔵並香です。大学では、ライフデザインという名の通りスポーツを通して健康的な生活を営むためのサポートをするため、骨や筋肉の名称、トレーニング方法の他、現代の健康問題など理系文系の枠を超えて様々なことを学んでおります。将来は大学で学んだことを活かし、大好きなスポーツに関わる仕事に就きたいと考えております。

 実は、私は、陸上競技の経験がありません。幼い頃から体を動かすことは大好きだったので、ダンス、空手、バスケットボールなどのスポーツ経験はありますが、中学・高校には陸上部すらなく、陸上競技に関する知識は全く無い状況で、知人の紹介からこの学連幹事になりました。そのため、当初は、大学が終わった後、事務所に行き、夜遅くまでしている業務が何を行うためのことなのかすら分からないまま、ひたすら業務をこなす日々でした。そんな気持ちで日々の業務をしていたため、初めての大会運営であった関東インカレでは、事前に一通りの流れの説明は受けていたにも関わらず当日はなにをしていいのか全く分かりませんでした。先輩に業務を割り振っていただいても、その業務の意味が理解出来ず、どの物品をどのように置いて、補助員の方にどのように説明すればその業務が出来るのか分からず、自身の不甲斐なさと知識のなさに悔しい気持ちでいっぱいでした。
しかしトップレベルの選手の競技を間近で見て、優勝出来ず悔し涙を見せる選手もいる中で、これらのトップレベルの選手が競技する大会運営を行うのだから、運営側も同じレベルの気持ちで普段から努力をしなくてはいけないなと強く痛感させられました。

 そんな関東インカレから約半年が経ち現在は、関東学連からの派遣として上部組織である公益社団法人日本学生陸上競技連合(日本学連)の常任幹事として活動しています。日本学連では日本インカレを始め、全日本大学駅伝など全国規模の大会を全国8地区学連の学連幹事の方々と協力して運営しております。そのため学連幹事になってから全国規模の大会も含め10以上の大会を経験してきました。一つひとつの大会で反省はたくさんありますが、その反省を活かし少しずつですが自身も成長できているように感じています。

 そして、関東学連で最も注目を集める箱根駅伝は、自身の1年の成長を発揮する場であると考えています。箱根駅伝は、自宅がコースに近かったため、幼い頃から1月2日はヘリコプターの音で目が覚め、家族で沿道まで選手の応援に行くのが習慣になっていたくらい思い入れの深い大会です。そんな大会の運営に携われることを誇りに思い、精一杯取り組んでまいりたいと思います。当日は全217.1kmを一本のたすきで繋ぎきる選手たちへの熱い応援をよろしくお願いいたします。