駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.291

第26回「人とのつながり」

宮田 佳穂

 駅伝ひろばをご覧の皆様、初めまして。関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、法政大学1年の宮田佳穂と申します。学連幹事になってから半年程が過ぎましたが、まだ慣れないことも多く、毎日が学びの連続です。今回、初めて駅伝ひろばで執筆させていただきますので、これまでの陸上競技経験と私にとっての箱根駅伝を中心に紙面でお話しさせていただきたいと思います。

 私は小学校4年生の頃に部活動として陸上競技を始め、高校まで選手として続けました。中学校からは走高跳を専門種目として活動しました。この頃の先輩が大学でも陸上競技を続けていることを知った時は、陸上競技が繋いでくれた縁を感じました。そして、顧問の先生が私にとって影響力のある存在であり、陸上競技の魅力や楽しさを教えてくれました。高校ではかけがえのない仲間や先生方に出会うことができました。陸上競技をしていて体力面でも精神面でも辛いことはたくさんありましたが、その度に一緒に乗り越えてくれる仲間がいました。この頃から、陸上競技は個人競技ではありますがチーム競技でもあると考えるようになりました。特に駅伝はチーム競技なのではないでしょうか。今ではあの頃の辛さや苦しさを乗り越えられたのだから何でもできると思え、私を支えてくれている大切な経験です。現在は、大学で陸上競技を続けている同級生と大会で会えたり、活躍している姿を見られることが学連幹事として活動するモチベーションにもなっています。

 これまでの陸上競技選手としての生活は、決して上位の大会に行けるほど強い選手ではありませんでしたが、多くの人に恵まれた本当に楽しい時間でした。そのため大学でも何らかの形で陸上競技に関わりたいと思い、学連幹事になりました。現在は、先生方や先輩、同期などたくさんの人と関わり、助けていただきながら業務に励んでおります。人とのつながりは大事にしていきたいとつくづく実感します。

 さて、箱根駅伝も多くの方のご尽力により開催されます。そんな箱根駅伝に私もたくさん勇気や感動をもらいました。高校1年生の時、初めて沿道で見た、目の前を一瞬で駆け抜けていく選手の姿は今でも鮮明に覚えています。それから、お正月に祖父や父が母校を応援しているのを見て、私も箱根駅伝に出場している大学に入りたいと受験勉強も頑張りました。今大会からは、テレビの向こう側の世界だった箱根駅伝に運営側として関われることを嬉しく思います。

 当日は海が目の前の平塚中継所を担当する予定です。まだまだ私にできることは少ないですが、箱根駅伝のためにご尽力くださるすべての方への感謝の気持ちを忘れず、精一杯頑張ります。そして、選手の皆さんが自分の力を最大限出し切れることを心から願っております。お正月は総走行距離217.1kmを駆け抜ける選手、全21チームへの温かい応援をよろしくお願いします。