駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.330

第25回「視点の変化 〜選手・運営・研究対象として〜」

樺沢 帆乃佳

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは!

 関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、東京女子大学心理学専攻4年の樺沢帆乃佳と申します。私は、小学生で陸上競技を始めてから今まで、大好きな陸上競技と共に生活をしています。一方で、陸上競技に携わる視点は変化してきました。

選手として・・・

 中学時代には、駅伝で全国入賞を果たしました。先生方や仲間たちに恵まれていたことはもちろん、地域の方々にも励まされ、毎日の厳しい練習も乗り越えることができたことは今でも財産として心に残っています。多くの方々との絆は、1本のたすきとして全国の舞台で輝きました。陸上競技と真剣に向き合ったからこそ生まれた出会いに感謝しています。

 しかし、個人では全国大会の舞台に立てず、中学3年生の夏に陸上競技から離れました。そして、物足りなさを感じながらも何となく過ごしていた高校3年生の時に、この関東学生陸上競技連盟の存在を知ったのです。

運営として・・・

 箱根駅伝をはじめ、学生の様々な大会に運営側、つまり裏方として携わったことで、私は心の奥底から陸上競技が好きなことに気づきました。

 学連幹事は、競技者が思い切りパフォーマンスできる環境を整える大切な役目を担っています。多くの方々と連携を取り、調整することの難しさに何度も直面しながらも、少しずつ前進していくことに喜びを感じつつ日々の業務に励んでいます。『縁の下の力持ち』のような運営の仕事に誇りや、やりがいを感じている私はとても幸せ者です。

研究対象として・・・

 『自己効力感と競技に対する動機づけが記録に与える影響』という研究テーマを掲げ、来年度から大学院へ進み、心理学を学び続けることに決めました。私は、競技スポーツにおいて、心理面でのトレーニングやサポートの実施が急務であると感じたため、大学生の陸上競技者から協力を得ながら研究を進め、実際の現場に還元したいと考えています。心理面でのサポートにより、内に秘めた力までも発揮できるように競技者を支えていくことが目標です。

 箱根駅伝当日は平塚中継所を担当する予定です。99回大会までの先輩方の思いが詰まったたすきを受け取り、次の101回以降へのスタートをうまく切るために、そして、選手、観客の皆さま、私たち運営側も笑顔で当日が迎えられるようにしっかり準備していきます。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。